K20D のなんだかななところ: #4
Pentax K20D, smc Pentax FA77mmF1.8 Limited
なんだか、西日本ではもう黄砂が降って、20度近くまで気温が上がったみたいですね。
春ですねー。
・・・
またまた時間が空いてしまいました。ごめんなさい。
今年はめっちゃ更新する、なんて言ってたのに!!
さて、前回の話では「じゃあ、PENTAX さんの言うように、ダイナミックレンジ拡大機能は ON のままで良い? 」って流れになりそうでしたが、でもそうとは言い切れないのです。
ダイナミックレンジ拡大機能は、設定より暗い感度で撮影して (だから拡大機能を利用すると ISO は 200 からしか使えない)、受光素子とファイルフォーマットのビットデプスの差を利用したシャドー部分を “伸ばす” 処理で白飛びを抑えています。
そのため、前回のような明暗の差が大きい場合は都合が良いのですが、明暗の差が少ない場合は、やりすぎちゃってビットデプスが無駄になり、グラデーションが荒れてしまう場合があります。
たとえば、↓の写真のような場合です。
これをいくつかの設定で撮ったものを下に載せてみました。
(画面は、写真の部分拡大と “Adobe Camera Raw 4.6” でのヒストグラムです。)
何度も言うようですが、僕がダイナミックレンジの広いカメラが必要だと思うのは、“シャッター切るだけカメラ” が欲しいからです。
これまでのデジタルカメラは、ネガフィルムと比べてレンジが狭く、露出がシビアになりがちでした。
室内のブツ撮りなら、時間を掛けてスポット測光で露出を決定しても間に合いますが、外の風景、特に街歩きで一瞬にして撮影しないといけないときはスポット測光しているうちにそのシーンが終わってしまいます。
なので、ここのテストでは、“絞り優先、分割評価測光” を使っています。
ま、そうでないと、今回のテストの意味がなくなってしまうのですが。
まず、ダイナミックレンジ拡大機能 ON の場合です。
この写真で “青い色” に色付けされている部分は黒潰れしている箇所です。
白飛び側にまだまだ余裕があるのでもっと明るくしていいのに、ダイナミックレンジ拡大機能の仕様上、こんな風になってしまいます。
そこで、1段明るくして撮ってみます↓
これだとハイライト部分が少しだけ白飛びしちゃう。黒潰れはまだ多少あり。
でも、まぁまぁいい感じですね。でも、これなら・・・
↑の写真はダイナミックレンジ拡大機能をオフにしたものです。
見てわかるとおり、実は黒潰れ部分はダイナミックレンジ拡大機能オンで+1補正したものと変わらないのです。
その上、ヒストグラムを見てもわかるとおり、ハイライト側にも伸びていて、こちらの方がトーンが豊富です。
なので、TIFF のまま印刷するのではなく、8bit JPEG にするのなら、この状態からトーンカーブをいじった方がいい感じになるのです。
なので、このような明暗の差が激しくない場合は、オフの方が良いと思います。
いちいちオンオフを切り替えたくない、ということもあるでしょう。
その場合は、少し+補正を掛ける(0.7~1)のが正解かもしれませんね。
ちなみに Fujifilm S5 Pro だと、こんな感じです↓
正解!(笑)
・・・
話は変わりますが・・・
このブログを良く見ていただいているヤマウチさんから Km に、このブログで紹介したレザーストラップの赤のバージョンを付けた写真を送ってもらいました。
なかなかいい感じですね!
この写真、“コンデジ” (Optio S4i) で撮られたそうです。
すごい綺麗ですよねー。
コンデジ侮るべからず、です。
・・・
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