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2008年08月09日

K20D ダイナミックレンジ拡大機能を考える #5


Villefranche-sur-Mer にて - Pentax K20D, smc Pentax FA77mmF1.8 Limited
 
ヴィルフランシュシュルメールは、コートダジュールの観光地では珍しく普通の人が普通に生活している村だ、と書いたけど、こういうところは得てして観光客を嫌う人が結構いるものだ。特にアジア系の観光客はあまり好まれないことが多い。ヴィルフランシュシュルメールはそんなところがあまりないのが不思議だ。
僕が家の写真を撮っていて、その民家に住んでいる女性がこちらを見ているのに気づき、笑顔で会釈すると、“Bonjour!” と笑顔で返してくれる。そういうところがヴィルフランシュシュルメールのいいところだ。

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前回説明したような理由から、ISO100 をどうしても使用しなければいけない場合以外は、raw で撮るとしてもダイナミックレンジ拡大機能を使っている方が有利・・・と言いたいところだけど、使ってみるとそうとは言い切れない。
というのも、ダイナミックレンジを拡大しなくても良い場面でも拡大側に振ろうとして、全体的にピークをシャドー側に持っていく(低感度側にシフトする)傾向がある。つまり、ちょっとアンダー気味に写るのだ。
“撮って出し”で使うには少し辛いことが多い。
K20D でダイナミックレンジ拡大機能を使う場合は、raw 現像での増減感処理はほぼ必須だと思う。
また、この “ソフトウェア的” ダイナミックレンジ拡大機能は、bit depth の差を利用して広げるわけだけど、A/D と raw の間に 2bit の差 (4 倍) があるとはいえ、やはりその差をぎりぎりまで使うとどうしてもグラデーションが荒れてしまう。
K20D の CMOS (サムソン製) のせいなのか、エンジンのせいなのかはわからないけど、シャドー部分の描写がいまひとつのため、ダイナミックレンジ拡大機能を使うと、シャドーが荒れる傾向もある (→ こちらを参照)。
ちなみに、K20D の高感度 NR は ISO800 以上相当でないと利かないようだ。

まぁ、そういうわけで、撮影時に時間的余裕がある場合は、ダイナミックレンジ拡大機能をオフにして撮影し、白飛び黒潰れの問題がなければそのままにし、ある場合のみオンにする、という方法を取るのが一番良い、というのが現状での結論なのです。


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2008年07月27日

K20D ダイナミックレンジ拡大機能を考える #4


Eze にて - Pentax K20D, smc Pentax FA77mmF1.8 Limited
 
エズは “鷲の巣村” といわれる集落の 1 つだ。その名のとおり、麓から見ると断崖に張り付いているようだ。村一番の高さのシャトーの頂上からは、地中海を文字通り見下ろすことができる。
ヴィルフランシュシュルメールとは対照的に、あまり生活の匂いはしない。
きれいな観光地、だ。

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K20D の A/D 変換 (アナログの光量をデジタルの数値に置き換える) は 14 bit。一方、K20D の raw フォーマットは 12 bit。つまり、A/D 変換した時点では、raw フォーマットより 4 倍細かいグラデーションを持っていることになる。
理論上、raw に保存する際に一部を 4 倍に引き伸ばしてもトーンジャンプはない、ということになる。
それなら、と、実際に設定された ISO 感度より 1 段暗い感度で取り込んで白飛びを回避し (白飛びだけはどうしようもないので)、raw に保存するときにトーンカーブの両端を変えずに中心を全体的に明るいほうにシフトしてダイナミックレンジが広げよう、っていうのがソフトウェア的ダイナミックレンジ拡大機能。(もちろん、シャドー部のノイズの少ないことが条件ですけどね。)

でも、ここでちょっと待てよ、と思うでしょ?

だって、12bit/c raw で撮影して最終的に 8 bit/c の jpeg に落とすなら、その時点で 16 倍も余裕があるんだから、カメラに勝手にやられるなら自分でやるよ、って。

それ、正解。
12bit/c の raw から 8bit/c の jpeg に落とすなら、ソフトウェア的なダイナミックレンジ拡大が必要になる場合はほとんどない。
ただ、最終が 16bit/c の tiff に落として紙焼きする場合は別。この場合、12bit/c の raw のまま tiff に落としてもデータ的にはトーンジャンプするわけで。
つまり、ISO100 をどうしても使用しなければいけない場合以外は、raw で撮るとしてもダイナミックレンジ拡大機能を使っている方が有利・・・と言いたいところだけど、使ってみるとそうとは言い切れないんだよね・・・ (次回に続く)

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2008年07月22日

K20D ダイナミックレンジ拡大機能を考える #3


Villefranche-sur-Mer にて - Pentax K20D, smc Pentax FA77mmF1.8 Limited
 
ヴィルフランシュシュルメールは、コートダジュールの観光地では珍しく生活感のある村だ。
普通の人が普通に生活している。
だから、逆にカメラを向けるのは少し気が引ける。無礼なような気がするからだ。

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ダイナミックレンジの話から少し離れてしまったけど、行きがかり上、もう少し行ってみる。
そんな AF でも、レンズによって合いやすいのと合いにくいのがある。まぁ、当然だけど、明るい望遠は、暗い広角より合いやすい。当たり前だけど。
手持ちのレンズで色々やってると、FA77/1.8 は AF が結構 “使える” ことが分かった。K20D のダイナミックレンジ拡大機能を活かして “シャッター切るだけカメラ” を実現するには、AF で使えるレンズが必須だから当面 FA77/1.8 の専用カメラとして使って行くしかないな・・・

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さて、肝心の K20D に搭載されたダイナミックレンジ拡大機能だけど、前に書いたとおり、“ソフトウェア的” なものだ。
つまり、実際の取り込みは 1 段くらい ISO 感度で行い、A/D コンバータの階調分解能と実際の記録ビット数との差を利用して、“間を伸ばす” 処理をしている。

Fujifilm S3Pro/S5Pro のような CCD そのもののダイナミックレンジを広げる “ハードウェア的” なものとは異なる。
同じ Fujifilm でもコンパクトデジカメの F100fd は、K20D 同様の “ソフトウェア的” な処理を行って、ダイナミックレンジを広げている。
現状では、S3Pro/S5Pro のハードウェア的なものと比べて、シャドー部分の描写能力が見劣りするのは否めない。(次回に続く)

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2008年07月15日

K20D ダイナミックレンジ拡大機能を考える #2


Nice にて - Pentax K20D, smc Pentax FA77mmF1.8 Limited
 
「もっとスノッブな街かと思ったよ。」

「ニースだからね。モナコとは違う。」

ニース生まれのタクシー ドライバーのオヤジさんはそう言って笑った。
確かに、そんな街だな。

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僕が “ダイナミックレンジの広さ” が欲しかったのは、とにかく “シャッター切るだけカメラ” を実現したかったからだ。
これまでは、S3Pro/S5Pro 以外のデジカメでは、“絞り優先オート” などのカメラ任せの露出では、とてもじゃないけど使い物になる画は撮れなかった。なので、これまでは露出は当然 “スポット測光&マニュアル露出”。もうついでだから、フォーカスもマニュアル。PENTAX のマニュアルレンズは安くていいのが入手できるしね。

でも、ダイナミックレンジが広ければ、多少カメラが計算する露出値がヘボくても、何とかなる。
でも、露出の問題より先に、“シャッター切るだけカメラ” には大きな関門が・・・

それは、AF。

K20D で初めてまともに PENTAX の AF を使った。これまで K100D では、ずっと露出もフォーカスもマニュアルだったので、全然気付いてなかったのだけど、率直に言って・・・ ダメです。

特に、背景の手前にある “細くて尖ったもの” には、全然合焦しない。
迷って迷って迷った挙句にギブアップ → シャッター切れない、となったり、思ったところと随分違うところにフォーカスが合って何度やり直しても思ったところに合焦しない、ということが度々。
古いボディがベースの S3Pro の AF の方がずっと意図したとおりに合焦する。

“シャッター切るだけカメラ” 計画はいきなり躓くことになった。 (次回に続く)

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2008年07月09日

夏の空気には長めの単焦点


Eze にて - Pentax K20D, smc Pentax FA77mmF1.8 Limited
 
光線の違いからか、赤が日本で見るのと違った色に見えました。
写真でもやはり違いますね。
ちょっと不思議です。

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今回の旅行では、K20D+FA77 と Finepix S5Pro+AFS18-200 (S3Pro は S5Pro より少しサイズが大きく、カメラを持ち歩くバッグにK20Dと一緒に入りきらなかったため断念) を持って行きました。
どちらも単三電池が使えないので、スペアの専用バッテリを2つ、充電器も2つ持っていかざるを得ず、荷物がかさばってしまいました
(S5Pro は縦位置グリップで単三電池の使用が可能なため、念のために縦位置グリップも持っていくことに。ただ、S5Pro に縦位置グリップを装着すると S3Pro より 2 回りくらい大きくなるので、もちろん通常は外したまま・・・より荷物が増えました(-_-;))。

今回の旅行では、なるべくレンズ交換をしたくないので (CCD トラブルやレンズ落下の防止と治安上の問題のため)、便利な高倍率ズームの AFS18-200 の出番が増えると予想していたのですが、AFS18-200 で撮ってみるとどうもしっくり来ず、結局 FA77 で撮り直す、といったシーンがとても多かったです。

夏の (特に南欧の乾いた夏の) 空気には、長めの単焦点がしっくり来るようです。

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2008年06月20日

明るい単焦点+手ブレ補正のありがたさ


Pentax K20D, smc Pentax FA77mmF1.8 Limited


 
「土曜日、公園にて」にも載せた写真ですが、この日はモータースポーツの先輩のライヴ (こっちの趣味の方が本職(?)ですが) に行ってきました。
こういうハコのライヴにでっかいズームレンズっていうのも無粋なので、コンパクトなのに明るい中望遠 FA77 一本勝負で行きました。これなら、フツウにたすき掛けでふらふらっと京都の街歩きしてても目立ちませんしね。

でも何よりこの組み合わせのいいところは、明るい単焦点レンズに手ブレ補正を組み合わせているので、暗いところに強い、ってところでしょうか。
ただ、K200D(← 乱丁です(u_u)) K20D 、AF がやっぱり精度低くて、浅い被写界深度でこういうポートレートを撮るときには少し辛いですね・・・

(すべて 1/30" F2 ISO1600 です。)


  

  

 

  


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作者 “hirobot” について


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