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2008年08月19日

僕がダイナミックレンジにこだわる理由


Nice にて - Pentax K20D, smc Pentax FA77mmF1.8 Limited
  
僕はシャッターチャンスは二度ない、と思う。
たとえ相手が止まっていてもね。
「心」の方が動いちゃう。
時間がたつと、何に感動したのかよくわかんなくなっちゃう。
だから、ダイナミックレンジがとても重要。
ダイナミックレンジが広ければ、露出が多少ずれてても後で何とかなるから気にせずシャッターが押せるでしょう?
その瞬発力が僕には必要。心の方が動いてしまわないうちに写真を撮るには。
 
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2008年08月09日

K20D ダイナミックレンジ拡大機能を考える #5


Villefranche-sur-Mer にて - Pentax K20D, smc Pentax FA77mmF1.8 Limited
 
ヴィルフランシュシュルメールは、コートダジュールの観光地では珍しく普通の人が普通に生活している村だ、と書いたけど、こういうところは得てして観光客を嫌う人が結構いるものだ。特にアジア系の観光客はあまり好まれないことが多い。ヴィルフランシュシュルメールはそんなところがあまりないのが不思議だ。
僕が家の写真を撮っていて、その民家に住んでいる女性がこちらを見ているのに気づき、笑顔で会釈すると、“Bonjour!” と笑顔で返してくれる。そういうところがヴィルフランシュシュルメールのいいところだ。

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前回説明したような理由から、ISO100 をどうしても使用しなければいけない場合以外は、raw で撮るとしてもダイナミックレンジ拡大機能を使っている方が有利・・・と言いたいところだけど、使ってみるとそうとは言い切れない。
というのも、ダイナミックレンジを拡大しなくても良い場面でも拡大側に振ろうとして、全体的にピークをシャドー側に持っていく(低感度側にシフトする)傾向がある。つまり、ちょっとアンダー気味に写るのだ。
“撮って出し”で使うには少し辛いことが多い。
K20D でダイナミックレンジ拡大機能を使う場合は、raw 現像での増減感処理はほぼ必須だと思う。
また、この “ソフトウェア的” ダイナミックレンジ拡大機能は、bit depth の差を利用して広げるわけだけど、A/D と raw の間に 2bit の差 (4 倍) があるとはいえ、やはりその差をぎりぎりまで使うとどうしてもグラデーションが荒れてしまう。
K20D の CMOS (サムソン製) のせいなのか、エンジンのせいなのかはわからないけど、シャドー部分の描写がいまひとつのため、ダイナミックレンジ拡大機能を使うと、シャドーが荒れる傾向もある (→ こちらを参照)。
ちなみに、K20D の高感度 NR は ISO800 以上相当でないと利かないようだ。

まぁ、そういうわけで、撮影時に時間的余裕がある場合は、ダイナミックレンジ拡大機能をオフにして撮影し、白飛び黒潰れの問題がなければそのままにし、ある場合のみオンにする、という方法を取るのが一番良い、というのが現状での結論なのです。


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