メイン

2008年12月31日

みなさん、良いお年を。


Pentax MX, smc Pentax FA43mmF1.9 Limited, Fujifilm 1600PR

ホント、ご無沙汰しておりました。
今年後半は全然更新できず、いつもクリックで応援していただいている方には申し訳なく思っておりました。
来年はですね・・・めっちゃ更新しますよ!

・・・の予定です(笑)

2009年、皆さんにとっても僕にとっても良い年になりますように!

それでは、みなさん、良いお年を!!

  ・・・

** 皆さんの日々の“応援ポチ”が僕のモチベーションの源泉です。
  よろしくお願いします (u_u) → に投票

  ・・・

2008年02月23日

モノクローム自家現像 【実践編 最終回:乾燥】


Pentax MX, smc PENTAX-M 1:2 28mm, Fujifilm 100 ACROS

お待たせしました。
ようやく最終回の乾燥です。
 
  ・・・
 
水洗が終わったら、ネガフィルムをリールから外して、とりあえず、先端を手で持って軽くフィルム スポンジで水気を取ります。
フィルムスポンジは、購入したままだと固いので、必ず、水で戻し、きっちり絞って二つ折りにして拭きます。
フィルムの上端をクリップで留め、下端におもりをつけてつるして、丁寧に二度ほどフィルムスポンジで拭きます。
 

 

 
乾燥は、埃の少なくて、直射光の当たらない場所で行います。

埃が気になる人は、ドライヤーを使う手もあります。
(僕は埃が気にならないので、自然乾燥してます。)

ご参考までに、親しくしていただいているフォトグラファの方の方法を紹介します。

フィルム乾燥ですが僕の場合、フィルムを水滴防止液(ドライウエルなど)に通して、絞ったフィルム用スポンジを二つ折りにして挟むように拭き取ります。その後ヘアードライヤーで乾かしちゃいます。方法は、吊ったフィルムを乳剤面を手前にして、左手のひらで支えながら右手でドライヤーでゆっくりと熱風を当てます。手のひらが熱くて我慢できないほどでは熱しすぎですが、そこそこ高温でも大丈夫です。ドライヤーを上下させながら乾かせば良いでしょう。
  これで、もう出来上がりです。

あとは、スキャナで読み込むなどして、データを取り込むだけです!

保存は、ネガシート (ネガを入れておく袋) に入れるとよいですね。
ネガシートは、購入するとすごい大量のロールの形式で来たりするので、親しいカメラ屋さんがあれば、そこで小分けしてもらうといいと思います。
(僕も小分けしてもらっています。)


  ・・・

** 皆さんの日々の“応援ポチ”が僕のモチベーションの源泉です。
  よろしくお願いします (u_u) → に投票

2008年02月11日

モノクローム自家現像 【実践編 #4:水洗】


Pentax MX, smc Pentax FA77mmF1.8 Limited, Fujifilm 100 ACROS

またまた間が空いてしまいました。
その間にも “応援ポチ” していただいた方、本当にありがとうございます。
嬉しいです。本当に励みになります。ありがとうございます。

  ・・・

さて、いよいよ最終工程の水洗~ネガ乾燥です。
今回は水洗工程です。

定着が終ったら、もうタンクを開けても大丈夫です。

タンクからメスカップに定着液を排出して (定着液も複数回使えるので、メスカップに出します)、フィルムをリールからそろっとはずして光に透かして見ます。
もし、感光していない部分が透明にならずに少し濁っているようなら、そろそろ定着液が限界です。
その場合は、丁寧にリールに巻き戻し、新しい定着液で再度定着を行います。
もう一度 5 分くらい定着を行って、完了です。

定着が完了したら、タンクからメスカップに定着液を排出して、タンクに水道水を入れ軽く水洗を数回繰り返します (水道水を満たして、クルクルと回して排出、を数回繰り返す)。

その後、水洗工程に入ります。
KING のタンクなら、中央に水道ホースを差すところがあるので、そこにホースを差して、水道水を少量流れるようにします(↓)。
 

 
この状態で約 30 分程度水洗します (冬場は 40 分くらい)。
途中 1 ~ 2 回リールをクルクルと回します。

  ・・・

次回は、ネガ乾燥です。

  ・・・

** 皆さんの日々の“応援ポチ”が僕のモチベーションの源泉です。
  よろしくお願いします (u_u) → に投票

2008年01月30日

モノクローム自家現像 【実践編 #3:停止浴と定着処理】


Pentax KM, smc Pentax FA43mmF1.9 Limited, Fujifilm 1600-PR

大変大変お待たせしました!
さて、いよいよ最後の工程に近づいてきましたね!

次は、現像を停止して、定着させる処理です。

普通に、写真の本などで停止浴のところを見ると、酢酸水溶液で停止する、って書いてあることが多いけど、酢酸水溶液はとにかくクサイ。
薄めてあるけど、お酢の匂いが部屋に充満します。
いくら換気しても、何度もやっているとなんとなく色んなものに匂いが移ってる気がする。

そこで、僕は酢酸を使わず、水道水で停止させています。
少々、定着液の寿命が短くなるけど、使う液が一つ減るのでよりラクチンです。

まず、所定の現像時間が終ったら手早く現像液をメスカップなどの容器に排出します (現像液は繰り返し使うので、またボトルに戻すためです)。
これはのんびりやらないで、手早くやってくださいね。
液を移している間も現像は進みます。

移し終わったら、タンクの上の口から水道水を目一杯入れて、10 秒クルクルとかき混ぜます。で、すぐに水を捨てて、また水道水を入れて 10 秒クルクルとかき混ぜます。
ですぐに捨てて、用意しておいた 450cc の定着液を速攻で注ぎます。

定着液を入れたら、現像のときとまったく一緒の手順で攪拌 (かくはん) します。
時間は、5~10 分ですが、10分位しておくのが安全です。時間は現像と違ってテキトーで OK です。
定着時間は、短いと困りますが、長い分にはそれほど問題ないですから。

  ・・・

次回は、いよいよ最終工程の “水洗 ~ ネガ乾燥” です。

  ・・・

** 皆さんの日々の“応援ポチ”が僕のモチベーションの源泉です。
  よろしくお願いします (u_u) → に投票

  ・・・

2008年01月17日

モノクローム自家現像 【実践編 #2:まず現像!】


Pentax MX, Voigtlander Apo-lanthar 90/3.5 Close Focus, Fujifilm 100 ACROS

  ・・・

大変お待たせしました~!

ここまできたら、あとは現像液を入れて現像に取り掛かるだけですね。

では、まず、現像液を基準の温度にしましょう。
ミクロファインの袋の裏には、18 ℃ ~ 26 ℃までの現像時間が書いてありますので、だいたいその程度の温度になっていればいいわけです。
春や秋なら、特に暖めたり冷やしたりする必要はないでしょう。

ただ、今のように真冬だと、少し暖めて温度を一定にしておいてやる必要がありますね。

そこで、洗面器に 20 ℃くらいのお湯を作って入れて、その中に前もって 10 分くらい漬けておくと温度も安定します。
 

 
樹脂製の現像タンクなら、現像タンクに入れてしまえば、室温でそれほど温度は上下しないので、現像中は温度はある程度持ちます。
心配なら、上記の洗面器に現像タンクを半分くらい漬けて現像するといいかもしれません。

次は、いよいよ現像液をタンクに入れるのですが、まず、現像液をためているビンからメスカップに 450cc 分だけ移します。
現像処理をしているうちに減ったりするので、ちゃんと 450cc あるかどうかをここで確かめます。
(4 回分なので、500 cc 作っておけばまず、足りなくなることはありません。)

次にメスカップから、現像タンクに注ぎます。
KING の現像タンクは上部が漏斗になっているので、普通に注ぐだけです。
あまりゆっくりだとまずいですが、ジャバジャバと注ぐと気泡ができるので、静かに手早く注いでください。

注ぎ終わったら、すぐにタンクの上の軸をくるくると左方向に回します。
気泡がフィルム上についているかもしれないので、現像ムラをなくすために、なるべく注いだらすぐにまわし始めてください。
そのまま、1 分間連続してタンクの上の軸を回します。
あんまり高速に回しすぎないようにしてください。
回し方は、3回くらいくるくると左に回したら、止めて、また回す、という感じです。(止めることで、フィルムの間の液が循環します。)

1分間回したら、後は1分に5秒ずつ回します。それを規定の時間繰り返します。

20 ℃で NEOPAN 100 ACROS なら ちょうど 10 分です。

このとき、タンクに温度計を刺しておくと、液温が常時測れて便利です。


 
現像液は使うたびに少しずつ劣化するので、それにあわせて現像時間を調整します。
これも袋に書いてありますが、袋に書いてあるのは 1 リットルのときの調整時間なので、500cc だと、本数を倍にカウントする必要があります。

1 リットルなら 8 本可能ですが、500cc ずつに分けて現像しているので 4 本となります。たとえば、3 本目の現像なら、袋のウラの表の 5~6 本のところを見て時間を決めます。

  ・・・

次回は、停止浴~定着処理です。

  ・・・

** 皆さんの日々の“応援ポチ”が僕のモチベーションの源泉です。
  よろしくお願いします (u_u) → に投票

  ・・・

2008年01月10日

す、すみません・・・

またまた、更新が滞りがちに・・・
いよいよ現像なのに、こんなんじゃ先が思いやられます。
すみません。仕事が一段落したら、書きますので、今しばらくお待ちを・・・

  ・・・

** 皆さんの日々の“応援ポチ”が僕のモチベーションの源泉です。
  よろしくお願いします (u_u) → に投票

2008年01月06日

モノクローム自家現像 【実践編:いよいよ暗袋作業!】


Pentax MX, smc Pentax FA43mmF1.9 Limited, Fujifilm 100 ACROS


  ・・・

さて、いよいよ、セフティバッグ (暗袋) 作業です。

セフティバッグとは、光が入らないようになった袋で、手を突っ込めるようになっています。
通常の形状は、「長袖のセーターのような形で、首のところが閉じてあって、すそがファスナーになっている」感じです。

  ・・・

■ セフティバッグに道具を入れる

セフティバッグ内では、パトローネからフィルムを取り出して、現像タンクのドラムに巻きつけますが、そのときに必要となる道具をセフティバッグ内にまず入れます。
道具と言っても↓の 4 点だけです。

・ 撮影済みフィルム
・ 現像タンク
・ フィルム オープナー
・ はさみ

とはいえ、フィルムを取り出してから、はさみを入れるのを忘れたのに気付く、なんていうシナリオは最悪なので(笑)、ちゃんと忘れないように入れましょう。

  

*** ここからは、セフティバッグ内の作業になりますので、手探りでやることになります。説明の都合上、明るいところで作業しています。 ***

 
■ フィルムをパトローネから取り出す
 
まず、フィルムオープナーでパトローネをこじ開けます。
 

 
フィルムを取り出すとこんな感じ。
 

次にフィルムを芯から切り取るために全部一旦巻き取ります。
 

片手でやっているのは、説明写真を撮るのに片手をカメラ操作に使っているからです(笑)
実際には両手でやってくださいね!
 
全部巻き取ったら、根元でフィルムを切ります。
できるだけ切り口がまっすぐ(フィルムの端に対して直角) になるように切ります。
 

 
 
■ ドラムに巻きつける。

フィルムを切り取ったら、ドラムに巻きつけます。

KING 製の現像タンクは以下の 3 つの部分からできています。
 

 
この真ん中のがドラムです。
ドラムの内側にフィルムの端を挟むための金具が付いています。これの端を押さえるとこの金具が持ち上がりますので、
 

 
この隙間にフィルムを差し込みます。
 

このとき、少し右にひねるように差し込みます。
すると、フィルムの右端が勝手に溝に入り込むようになります。
 

金具の端を押さえている指を離して、金具の真ん中を上から押さえると、金具から出ている針がフィルムに刺さって、フィルムが固定されます。


 
そのまま、軽くフィルムを右にひねったまま、ドラムをクルクルと回していくと勝手にガイドの溝にフィルムが入って行って↓
 

 
こんな風にきれいに巻かれます↓
 

 
巻き終わったら、フィルムの端が外に出てこないように止め具を「ぱちん」とはめます。
(これがなくても大丈夫なんですが、まぁ、念のため。)
 

 
後は、ドラムをタンクの中に入れて、
 

 
蓋を閉めて出来上がり!
 

 
 
  ・・・

まぁ、ここまでくれば、後はで現像 → 水洗 → 定着 → 水洗 → 乾燥 するだけです。

次回は現像、定着、水洗を行います。
 
 
  ・・・

** 皆さんの日々の“応援ポチ”が僕のモチベーションの源泉です。
  よろしくお願いします (u_u) → に投票


自家現像 [実践編] をお待ちいただいているみなさま

実践編を楽しみにしていただいているいるみなさま。
遅くなっていて、ホントにすみません。
本日中はちゃんと更新しますので、今しばらくお待ちくださいませ
(u_u)

  ・・・

** 皆さんの日々の“応援ポチ”が僕のモチベーションの源泉です。
  よろしくお願いします (u_u) → に投票

2008年01月03日

モノクローム自家現像 【準備編:とにかく手軽にラクチンに!】


Pentax KM, smc PENTAX FA43mmF1.9 Limited, Fujifilm 1600-PR


さて、まず現像の作業の前に薬剤の準備が要りますね。

用意する薬剤は、現像液と定着液です。

「停止液は?」と言われる方も多いでしょう。

実は、僕は停止液は使ってません。ちゃんと水洗すれば全然大丈夫!
だって、停止液は酢酸水溶液だから、部屋が臭くなるんだもん (笑)
定着促進剤も、水洗促進剤も、ドライウェル (水切り剤) も使いません。
薬剤が多くなると取扱いや保管が面倒。お金もかかるしね!(って、それがメインの理由だけど。)

とにかく、手軽に楽チンに、が僕のポリシーです。

  ・・・

■ 瓶を 3 本用意する

500cc 入る瓶を 3 本用意します。
空気が入りにくい (酸化しにくい) 専用のボトルも用意されていますが、別に何でも構いません。

2 本は、現像液用 (KING の 35mm 用現像タンクは 450cc で、現像液は1リットルまとめて作るので、2本に分けておくためのもの) です。
1本は、定着液用です。
 
 
■ 現像液を溶かす

フジフィルムのミクロファイン-L 現像剤を 1 袋、50℃ のお湯 1 リットルに溶かします。
これはメスカップに 1 リットルのお湯を入れて、そこにただ溶かすだけです。
攪拌棒というものが売られていますが、別に割りばしで構いません。

現像液を作ったら、2 本の瓶に 500cc ずつ分けます。
KING の 35mm 用現像タンクは 450cc ですが、現像液は現像するたびにすこしずつ減ります。
なぜかというと、僕の方法の場合、停止液を使わないので、現像が終わったら手早く現像液をメスカップに出す必要があり、どうしてもタンク内とフィルム上に少し現像液が残ってしまうのです。
なので、4回分 (1リットルで 8回分なので、500cc で 4 回) で 500cc あれば少し余裕があってちょうどいい感じです。
 
 
■ 定着液を作る

次に定着液を作ります。
これは、フジフィルムの定着液 スーパー フジフィックス-L の原液を薄めて 500cc 作ります。
原液:水=1:2 なので、原液を 170cc (大体で大丈夫です) に水を加えて 500cc にします。

これを瓶に入れます。
 
 
■ 瓶にテープを貼る

現像液の使用している方の瓶と、定着液の瓶にテープを貼ります。

マジックやボールペンで文字が書けるテープにします。
ここには、液を何回使ったかを表す 「正」 の字を書くためと、現在使っている現像液の瓶がどちらかを見極めるためのものです。

さて、次回はいよいよセーフティバッグ (暗袋) を使って、パトローネ (フィルムカートリッジ) からフィルムを取り出して、リールに巻きつけます。
 
 
  ・・・

** 皆さんの日々の“応援ポチ”が僕のモチベーションの源泉です。
  よろしくお願いします (u_u) → に投票

2008年01月02日

モノクローム自家現像 【道具編】


Pentax KM, smc PENTAX FA43mmF1.9 Limited, Fujifilm 100 ACROS

Digi-Pen で銀塩自家現像の話題、っていうのも恐縮ですが、「自家現像の方法教えて欲しい」っていうご要望をメールでお寄せいただいたので、ちょっと説明してみようと思います。

写真の本を見ると、随分手順がたくさん書いてありますが、実際には“省略可”な手順が一杯あります。
実際には、もっと簡単にできるんです。

  ・・・

必要な道具と薬剤はこれだけ↓

僕の使っている道具を紹介します。左側の手前から

 ・セーフティーバッグ (暗袋) 定価 5,000 円位

フィルムをタンク内のロールに巻きつけるときにはこの中にフィルムと道具を入れて、手を突っ込んで作業します。

 ・ミクロファイン-L 現像剤 (溶かして現像液を作る) 315円

これで、8 本現像できますから、1本当たり約 40 円。

 ・温度計 600 円

 ・カートリッジオープナー (値段忘れました。安いです。)

フイルムを取り出すためにパトローネを開ける道具

 ・フォトスポンジ 840円

現像済フイルムを乾燥する前に、水滴を取ります。

 ・現像タンク (KING 社製、NB 【ノーベルト式】 タンク) 3,990円

ベルト式もありますが、こちらの方が簡単だと思います。ブローニー(中版) を現像するときはベルト式タンクを使っています。

後の列、左側より

 ・定着液 (スーパー フジフィックス-L) 980円

薄めて 3 リットル分作れます。

 ・メスカップ1300cc 1,260円

あと、これに、作った現像液や定着液を入れておくビン が 3 つ (現像液用 x 2、定着液用 x 1) があれば OK です。

道具はたったこれだけです。

さて、次回は、実際に現像して見ましょう。

  ・・・

** 皆さんの日々の“応援ポチ”が僕のモチベーションの源泉です。
  よろしくお願いします (u_u) → に投票

  ・・・

2007年12月12日

久しぶりの


Pentax K100D, smc PENTAX-M 1:2.8 28mm

久しぶりの、本当に久しぶりの更新です。

最近、なぜ更新が少なくなったかというと、ずっと銀塩写真を撮ってるからなのです。

デジタルを撮らなくなった理由は、やはりここ最近ずっと追求してきたダイナミックレンジの狭さです。

K100D を使った人ならご存じの通り、K100D はとてもダイナミックレンジの広いカメラです。
他社のフラッグシップ機をいろいろ使ってきましたが、K100D のダイナミックレンジの広さに圧倒され、K100D ばかり使うようになりました。
僕はさらなるダイナミックレンジの拡大を目論んで Fujifilm S3Pro を導入しました。
でも、気が付くと機材が肥大化し、手軽に持ち歩いて撮る、というわけにはいかなくなりました。

そんなとき、ネガフィルムをコンパクトカメラに入れて撮ればそれが一番手軽、ということに改めて気づきました。
それからは、すっかり銀塩カメラばかりになりました。
僕の銀塩カメラのほとんどは、電池がなくても動作するカメラですので、電池の持ちを気にする必要もなくなりました。
フィルムの替えは持っている必要がありますが、カラーでよければたいていのところで手に入ります。

そんなわけで、銀塩ばかりになっていますが、今日のような写真を撮るには、やっぱり K100D が一番だなぁ、と改めて思うわけです。
 
 
  ・・・

** 皆さんの日々の“応援ポチ”が僕のモチベーションの源泉です。
  よろしくお願いします (u_u) → に投票

2007年11月26日

久しぶりの自家現像


Pentax KM, smc Pentax FA43mmF1.9 Limited, Fujifilm 400-PR

  ・・・

「自家現像って、デジカメのブログじゃなかったの?」って突っ込みはご容赦ください (笑

「自家現像」って言っても、RAW ファイルを可視化する作業じゃないですよ(笑
フィルムに撮った像を可視化するものです (最近はフィルムなんて見たことない人もいるのかな・・・)

「土曜日~」でも書きましたが、先日、taku さんのブログでモノクロ写真の話が出ていて、コメントを書いているうちに、自家現像がやりたくなって、久しぶりにやってみました。
 
「久しぶりの現像作業」 と言っても、大学の研究室での “染色体の顕微鏡写真” 以来!
僕の現像する顕微鏡写真なんて、とてもいい加減なものでしたし、写真の現像なんか全然興味なかったので、教授に言われるがままやってました。
なので、手順なんて完全に忘れちゃってます。そこで、プロフェッショナルの方に手順を教えてもらいました。

「土曜日~」のブログでも書きましたが、やはり現像タンクを開けてフィルムを出したとき、きれいに像が浮かび上がっているのを見るのは、本当に楽しいものです。
  
暗箱 (実際には “暗袋” ですが) で現像タンクにフィルムを詰める → 現像液を現像タンクに入れて現像 → 現像液水洗 → 定着 → 水洗 → 乾燥の全工程で 1 時間弱ですが、一番待ち遠しいのは、フィルムの乾燥ですね。
 

 
乾燥が終わって、フィルムを 6 コマごとに切ってホルダに入れると、なんだか自分がずいぶんちゃんとした仕事をしたような気持ちになれます(笑
 

 
(つづく・・・と思う笑)
 
  ・・・

** 皆さんの日々の“応援ポチ”が僕のモチベーションの源泉です。
  よろしくお願いします (u_u) → に投票

2007年10月08日

【追記あり】あいも変わらずDレンジ


Pentax K100D, smc Pentax FA43mmF1.9 Limited

  ・・・

ダイナミックレンジ、僕にとってはとても大事なんです。
画面内の明度差が激しい写真が多いので、デジタルだと少し暗いだけでつぶれるか、少し明るいと飛びます。今日の写真は、出張中に撮った写真ですが、室内もほんのりと明るかったのですが、外の空の色の濃淡を出そうとすると、室内はつぶれてしまいます。
室内に外の光がふんわりとまわりこんだ雰囲気を撮りたかったのですが、あきらめざるを得ませんでした。

PENTAX デジタルは、これまで使った中で、2 番目にダイナミックレンジが広い、というのがメインに使っている大きな理由です。(Olympus と Sony 以外の大手メーカーのデジタル一眼は何種類か使いました。)
やはりトップはダントツで Fijifilm の S3Pro です。CCD の構造が根本から違いますものね。
ブローニー (6x7 中版フィルム) の現像が上がってきたら、比較したものを載せますが、S3Pro は銀塩といい勝負をします。

  ・・・

さて、先日から比較しているスキャナですが、
では、定量的にどの程度、フラットベッド スキャナとフィルム スキャナでダイナミックレンジに差があるのかってことですが、メーカー発表のカタログ値から拾ってみましょう。

EPSON の最新鋭の“最高峰”フラットベッド スキャナ GT-X970 の場合、ダイナミックレンジ (Max OD 値) は、 4.0 です。
これは、下位機種では謳っておらず、かなり “自慢” のフラットベッドの中ではおそらく卓越した性能なんでしょう、「ネガフィルムに眠っている階調も、なめらかに再現可能です」とカタログには書かれています。

それに対して、フィルム専用スキャナの場合、
Nikon の最下位機種 Coolscan V ED でも 4.2、Super Coolscan 5000/9000 ED に至っては 4.8

やはりずいぶん違いますね。

【追記】
ちなみに、EPSON に問い合わせたところ、GT-X970 の下位機種ながら、GT-X970 と同一の CCD システム、および、サイズは違うものの同じように光源移動型フィルムスキャンユニットを持つ GT-X770 という機種のダイナミックレンジ (Max OD 値) は 3.4 とのこと。同じ CCD なのにかなり違いますね。

まとめてみるとこんな感じです。

方式 機種名 Max OD 値 (ダイナミックレンジ) 備考
フラットベッド GT-X970 4.0 EPSON 最上位機種。実売 5万円程度。ブローニーフィルム可。
GT-X770 3.4 GT-X970 と同じ CCD、光源移動型フィルムスキャンユニット付き。実売 3万円前後。ブローニーフィルム可。
搬送型フィルムスキャナ COOLSCAN V ED 4.2 実売 6万円前後。
SUPER COOLSCAN 5000 ED 4.8 実売 12万円程度。
SUPER COOLSCAN 9000 ED 4.8 実売 30万円程度。ブローニーフィルム可。

  ・・・

** 皆さんの日々の“応援ポチ”が僕のモチベーションの源泉です。
  よろしくお願いします (u_u) → に投票

  ・・・

「土曜日、公園にて」もよろしくお願いします。
※ “お話”をまとめたブログ (「lost + found」) 始めました。

2007年10月07日

【号外!】 さすがプロは違います

さすが、プロは違いますね。

いつもお世話になってる僕の写真技術の師匠であるコマーシャル フォトグラファの中村さん (インディード) から、

「それは、スキャナが悪いんじゃなくて、添付のソフトが駄目なのかもよ。いくつかお勧めのがあるから使ってみたら。」

というアドバイスを頂いて、使ってみました。
最初は、

「スキャナメーカー (しかも天下の大メーカー) が作った専用のソフトが汎用のソフトより悪いはずがない」

って思ってたので、半信半疑で使ってみたら・・・

これがすごい!!
まぁ、ちょっと見てください。

スキャナ:透過原稿ユニット付きフラットベッド スキャナ
フィルム: Fujifilm Superia Vinus 400 (135)



VueScan でスキャンしたもの:
【48bit (各色 16 bit) 取り込み、キャリブレーション済、 手動での露出調整、など各種調整、Photoshop での補正も有】



添付ソフトでスキャンしたもの:
【48bit (各色 16 bit) 取り込み、キャリブレーション済、 手動での露出調整、など各種調整、Photoshop での補正も有】



比較参考:
Super Coolscan 4000 ED+付属ソフト【自動補正のみ】




中村さんのお勧めは以下の 2 種類だったんだけど、

Silver Fast
VueScan

Silver Fast は手持ちのフラットベッドに対応していなかったので、VueScan を使用。
40ドル弱と安かった。
機能は Silver Fast の方が高そうです。

VueScan は単純そうに見えるソフトですが、高機能。
IR (赤外線) スキャンに対応してるし、2 パススキャンもしています。

いやぁ、やっぱりプロはこういうフィニッシュの厳密性には厳しい環境で仕事をしている、ということがよくわかりました。
さすがです。

ありがとうございました> 中村さん。

追伸:
ScanVue の Web サイトでの購入では、入力に注意してください。
クレジット カードの期限入力は、Web ページでは「MM/YY」と入力せよ、と書かれていますが、実は、「MMYY」とスラッシュなしで入力する必要がります。
でないと、入力不正のエラー メッセージが表示されます!


  ・・・

** 皆さんの日々の“応援ポチ”が僕のモチベーションの源泉です。
  よろしくお願いします (u_u) → に投票

  ・・・

「土曜日、公園にて」もよろしくお願いします。
※ “お話”をまとめたブログ (「lost + found」) 始めました。

2007年10月02日

銀塩もスキャナ次第?


Pentax K100D, smc PENTAX-M 1:2 28mm

  ・・・

ネガはダイナミックレンジが広いから、と書きましたが、それもスキャナ次第で全然違うということを実感!
リバーサルだとそれほど感じなかったんだけど、ダイナミックレンジ(ラティテュード) が広いネガだと、スキャナの性能が一目瞭然に。

近所のフォトサービスショップの業務用スキャナ (Super Coolscan 4000 ED) と、手持ちのフラットベッドスキャナ (一応、フラットベッドでは一番高い機種) では、こんなに違います。

  ・・・

↓近所の “フォトプラザ クスハラ” さんところの Super Coolscan 4000 ED で撮りこんでもらった写真
【スキャンサービスでの取り込み、自動補正のみ】




  ・・・

↓手持ちの 某社のフラットベッド スキャナで撮りこんだ写真
【48bit (各色 16 bit) 取り込み、キャリブレーション済、 手動での露出調整、など各種調整、Photoshop での補正も有】

  ・・・

手持ちのスキャナの方は、あらゆる補正を施してなんとかしようとしたのですが、これが精一杯。
シャドー部はこれ以上持ち上げるとシャドー部のカラーバランスが崩れます (キャリブレーションをしても限界あり)。

その点、Super Coolscan 4000 ED の方はさすがに高価なスキャナだけあって、シャドーがつぶれていないのに、ハイライトは飛んでいませんね。色被りも少なくいい感じです。

以下、Nikon のホームページより抜粋:

35mm フィルムの画像には 1 回のスキャンでは拾いきれないほどの高密度情報があります。特にシャドー部における細部の表現はノイズが発生しやすく、プロフェッショナルの製版用スキャナでもノイズ低減には高度な技術が必要とされています。マルチサンプルスキャニングは、1 回のスキャンでは拾いきれない情報を複数回 ( 最高 16 回 ) のスキャンにより徹底収集。それらのデータをもとにノイズのない高品質な画像を生み出すことができます。

そういうことなのねー。

当たり前ですが、スキャナがダメだと、そこまでどれだけよくてもダメですものね。
でも、こんなに差があるとは思いませんでした。

意外だなぁ。


  ・・・

** 皆さんの日々の“応援ポチ”が僕のモチベーションの源泉です。
  よろしくお願いします (u_u) → に投票

  ・・・

「土曜日、公園にて」もよろしくお願いします。
※ “お話”をまとめたブログ (「lost + found」) 始めました。




作者 “hirobot” について


音楽と写真とモータースポーツを愛する翻訳屋です。


メールは、 まで






無断転載はご遠慮ください







メインのブログです

 → 土曜日、公園にて



“お話”まとめました

 → lost + found



僕のホームページです

 → $HOME/.profile








コメント
トラックバック
Powered by
コメント