« す、すみません・・・ | メイン | モノクローム自家現像 【実践編 #3:停止浴と定着処理】 »

2008年01月17日

モノクローム自家現像 【実践編 #2:まず現像!】


Pentax MX, Voigtlander Apo-lanthar 90/3.5 Close Focus, Fujifilm 100 ACROS

  ・・・

大変お待たせしました~!

ここまできたら、あとは現像液を入れて現像に取り掛かるだけですね。

では、まず、現像液を基準の温度にしましょう。
ミクロファインの袋の裏には、18 ℃ ~ 26 ℃までの現像時間が書いてありますので、だいたいその程度の温度になっていればいいわけです。
春や秋なら、特に暖めたり冷やしたりする必要はないでしょう。

ただ、今のように真冬だと、少し暖めて温度を一定にしておいてやる必要がありますね。

そこで、洗面器に 20 ℃くらいのお湯を作って入れて、その中に前もって 10 分くらい漬けておくと温度も安定します。
 

 
樹脂製の現像タンクなら、現像タンクに入れてしまえば、室温でそれほど温度は上下しないので、現像中は温度はある程度持ちます。
心配なら、上記の洗面器に現像タンクを半分くらい漬けて現像するといいかもしれません。

次は、いよいよ現像液をタンクに入れるのですが、まず、現像液をためているビンからメスカップに 450cc 分だけ移します。
現像処理をしているうちに減ったりするので、ちゃんと 450cc あるかどうかをここで確かめます。
(4 回分なので、500 cc 作っておけばまず、足りなくなることはありません。)

次にメスカップから、現像タンクに注ぎます。
KING の現像タンクは上部が漏斗になっているので、普通に注ぐだけです。
あまりゆっくりだとまずいですが、ジャバジャバと注ぐと気泡ができるので、静かに手早く注いでください。

注ぎ終わったら、すぐにタンクの上の軸をくるくると左方向に回します。
気泡がフィルム上についているかもしれないので、現像ムラをなくすために、なるべく注いだらすぐにまわし始めてください。
そのまま、1 分間連続してタンクの上の軸を回します。
あんまり高速に回しすぎないようにしてください。
回し方は、3回くらいくるくると左に回したら、止めて、また回す、という感じです。(止めることで、フィルムの間の液が循環します。)

1分間回したら、後は1分に5秒ずつ回します。それを規定の時間繰り返します。

20 ℃で NEOPAN 100 ACROS なら ちょうど 10 分です。

このとき、タンクに温度計を刺しておくと、液温が常時測れて便利です。


 
現像液は使うたびに少しずつ劣化するので、それにあわせて現像時間を調整します。
これも袋に書いてありますが、袋に書いてあるのは 1 リットルのときの調整時間なので、500cc だと、本数を倍にカウントする必要があります。

1 リットルなら 8 本可能ですが、500cc ずつに分けて現像しているので 4 本となります。たとえば、3 本目の現像なら、袋のウラの表の 5~6 本のところを見て時間を決めます。

  ・・・

次回は、停止浴~定着処理です。

  ・・・

** 皆さんの日々の“応援ポチ”が僕のモチベーションの源泉です。
  よろしくお願いします (u_u) → に投票

  ・・・

コメント

いよいよ現像ですね♪
ご説明はとてもわかりやすいのだけど、
内容が難しそうになってきました・・・(^^ゞ

Kino.A さん、こんばんは!
コメントありがとうございます。
Kino.A さんのように写真をちゃんとやっておられる方に、こんな邪道な手順を見ていただくのは申し訳ない気がいたしますが・・・(^_^;)ヾ

「あー、そんなはしょった方法もあるのね」くらいに見ていただければ幸いです!

こんばんは。

このシリーズは近い将来きっと役に立つと思います。
モノクロって面白いと感じ始めている私にとって,とても参考になります。
あとは必要なグッズをどうやって入手するか,ですね。

taku さん、こんばんは!
グッズ入手は簡単ですよ!
近所の写真屋さんで【道具編】のリスト見せて、「これください」って言えば注文してくれます。
全然簡単です!
是非やりましょうよ!
自分でやるととにかく安上がりですし、撮ってすぐ見られますから!

こんばんは。
現像まで手を出すかどうかはわかりませんが、
知識としても、この分かりやすいシリーズは永久保存版にしておきたいですね。
でも更新がないなぁ.....

と、何気に(思い切り?)催促してみたりして。

時期も時期なので超多忙でいらっしゃるのでしょうね。じっくりお待ちしてます!

せんさん、こんばんは!

いやぁ、更新遅れててすみません。
こんなブログでも期待していただけているのは本当に励みになります。

来週は少し時間が作れるかな、とも思っていますので、ご期待くださいませ!

コメントの投稿

(いままで、ここでコメントしたことがないときは、コメントを表示する前にこのブログのオーナーの承認が必要になることがあります。承認されるまではコメントは表示されません。そのときはしばらく待ってください。)




作者 “hirobot” について


音楽と写真とモータースポーツを愛する翻訳屋です。


メールは、 まで






無断転載はご遠慮ください







メインのブログです

 → 土曜日、公園にて



“お話”まとめました

 → lost + found



僕のホームページです

 → $HOME/.profile








コメント
トラックバック
Powered by
Movable Type