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2009年10月12日

レンズ性能ってなんだろう


Olympus E-P1, Voigtlander Nokton classic 40mm F1.4 MC

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こういう写真撮れると、レンズ性能ってなんだろう、って思う。
フレアも盛大に出ててコントラスト下がっているけど、その分、その時の空気感が良く出てる。
こういうのを味というんでしょうね。

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2009年03月21日

Fisheye を超広角レンズとして使ってみたら


Pentax K20D, smc Pentax FA77mmF1.8 Limited

さて、先日、「ペンタのフィッシュアイ10-17の値段がこなれてきてる感じなのですが」というコメントをいただいたので、今日はフィッシュアイを超広角レンズとして使ってみたらどうなるかやってみました。

残念ながら僕はフィッシュアイレンズを持っていないので、ペンタックスのレンズカタログからスキャンしてみました。
原版の写真が小さいので解像度が低いですが、ご容赦ください。


【ペンタックス レンズ カタログの画角比較サンプルをスキャンさせてもらいました】

上記の写真は、16mm のフィッシュアイ (画角 180度) と、15mm の超広角レンズ (画角 111度) の写真です。ただし、どちらも 135 フィルム写真での撮影サンプルです。APS-C 相当では 10mm 付近となっていますので、今回の実験にはちょうどよいかと思います。

今回使うのは、Adobe Photoshop の「レンズ補正」フィルタです。
このフィルタは、スキャナの添付ソフトウェアとしても最近は一般的になってきた廉価版の Adobe Photoshop Elements (5 で確認しました) でも使用できます
(下図は Photoshop CS2 のレンズ補正フィルタの画面です。)

これを使うと、魚眼レンズでも結構補正できます。
(もちろん、変形による解像度低下は避けられませんが・・・)

まず、画角 180度の 16mm フィッシュアイの写真を補正したらこんな感じです。
(本当はもっと補正できるのですが、元ネタがカタログ上の小さな写真なので、解像度の関係からこれが限界。)


【ペンタックス レンズ カタログの画角比較サンプルをスキャンさせてもらいました】

で、15mm (APS-C のデジタルでは 10mm 相当) 超広角レンズの画像と比較すると・・・


【ペンタックス レンズ カタログの画角比較サンプルをスキャンさせてもらいました】

焦点距離はフィッシュアイの方が長いですが、画角はずっと広い (全周撮影可のレンズなので) ですね。
補正の結果、どうしても上下左右をトリミングする必要が出てきます。

意外と使えると思いませんか?


しかし・・・やっぱりカタログの小さい写真をスキャンするとキツイっスね・・・

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2009年03月01日

インナーフォーカス レンズの画角にご注意


Pentax K20D, smc PENTAX-M 1:2 28mm

今日は、晴れて少し暖かい気持ちのいい日曜日でした。
みなさんはいかがお過ごしでしたか?

  ・・・

さて、今日は、お題のインナーフォーカス (IF) レンズの画角について書きます。
レンズのカタログを見ていると “IF” とか、“インナーフォーカス” なんていう記号や但し書きが書いてあったりしますよね。
一般的に、カメラ用レンズは複数枚のレンズで構成されているのですが、IF レンズとは真ん中のレンズ(群) を移動させてフォーカスをあわせるレンズのことを言います。

カタログの “用語解説” には、

「フォーカスを移動してもレンズの全長が変化せず、重心移動も少ないのでスムースにフォーカシングでき、重い前玉を動かさないので、オートフォーカスも高速に行えます。」

と書いてあることが多いですが、僕は IF レンズ、特にズームレンズは好きになれません。というのも、フォーカスの位置によって画角が大きく変化するレンズが多いからです。
きっと、「あ!」って思い当たる節のある方も多いでしょう。

下は、Sigma DC 17-70/2.8-4.5 で、

どちらも 70mm (テレ端) で撮影

したものです。

最短撮影距離にピントを合わせたとき (70mm で撮影)

無限遠にピントを合わせたとき (70mm で撮影)

えええーっ!って思うくらい、画角が違うでしょ?
ここまで激しくピントを移動しなくても、結構画角が変わってしまうのです。
たとえば、同じアングルで近景にピントを合わせてみたり、遠景にピントを合わせてみたりしながら何枚も撮ろうとすると、ピント位置を変えるたびにズーム調整 (または立ち位置の移動) をしなくてはならなくなってしまうのです。
また、望遠側でボケを多用してポートレートも、なんて考えていたのに、対象物が近いところにあると期待したものよりボケ量が不足する、なんてことにもなります。

FA 24-90/3.5-4.5 なんかも結構この傾向がきついですね。

また、ズームレンズだけでなく、単焦点レンズでもこの傾向を持つものもあります。たとえば、FA 135/2.8 なんかもそうです。このレンズはちょっと変わっていて、無限遠にしたほうが小さく写ります。普通と逆の傾向ですね。

僕が、Sigma の 24-70/2.8 EX DG を好んで使っているのも、画質や焦点距離の使いやすさもありますが、このレンズが IF ではなく、焦点位置にかかわらず画角が変化しないこと、期待通りのボケ量を得ることができること、という理由も大きいのです。

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2007年06月27日

最強の “旅カメラ” タッグ


Pentax K100D, smc Pentax FA43mmF1.9 Limited

  ・・・

梅雨の晴れ間の休日。
大阪市内のオフィスに向かう。
駐車場に車を停めて、信号待ち。
オフィス街なので、休みの日はがらんとしている。
嫌いな高架下なのに、なぜか、とても気持ちがいい。
季節のないオフィス街。今年の冬に見た風景と同じ風景のはずなのに、随分違って見える。
不思議なものですね。

  ・・・

最近、結構気合入れて書いているのですが、どんどんランキングが下がっていくという感じで、ひょっとして独りよがりだったか、と反省中。
こういうところでも、ランキングは良いフィードバックになりますね。

  ・・・

K100D のダイナミックレンジの広さにはいつも驚かされます。
今日の写真でもこれだけの輝度差がありながら、白飛びも黒潰れもしていないのです。(高架の下側も、トーンカーブを持ち上げればちゃんと浮き出てきます。)
Finepix S3/S5 Pro のような特殊な CCD ならともかく、コンベンショナルな CCD でこれはホントに驚異です。

  ・・・

さて、本題の “最強の旅カメラ” ですが、先日は PENTAX のカメラだけで組んだ場合の “最強の旅レンズ” でしたが、今回は

ちょっとした長旅で、カメラを 2 台持っていけるとしたら

という前提で書いてみようと思います。
PENTAX カメラのブログとしては少し掟破りの他社カメラを取り上げてます(笑)

現状では、旅カメラの組み合わせとしては、僕としてはこれ以上のものは考えられないと思います。

それは、こんな感じです。
 

 
カメラ:

・Penatax K100D

・Fujifilm Finepix S3 Pro

レンズ:

・K100D: smc PENTAX-M 1:2 28mm、smc PENTAX-M 1:3.5 135mm

・Finepix S3 Pro: AF-S DX VR Zoom Nikkor ED 18-200mm F3.5-5.6G

  ・・・

さて、この組み合わせが最強な理由ですが、
 
どちらも単三電池 4 本で駆動可能
 

電池本体も (充電器でさえ!) 旅先で簡単に入手でき、充電器を含めたバッテリシステムを軽量化できる。長旅となると、ついついスペアバッテリーを随分用意していかないと心配になるけど、これなら大丈夫。しかもバッテリーも充電器も共用可能。バッテリーがイカレても、充電器が壊れても、簡単に入手できるから心配性の僕でも、安心して荷物を減らせられます。

 
広いダイナミックレンジ
 
現在、市場に出回っているデジタル一眼の中で、ダイナミックレンジが広い上位 2 機種 (S3 Pro と S5 Pro は同一機種とした場合) であり、厳しい光線環境下でも “救える” ショットが増える。

 
機能を補完しあう 2 機種の組み合わせ
 
コンパクトでスタイリッシュな K100D なら、旅先での街歩きで目立ち過ぎず、ちょっとしたバーなどにも抵抗なく持っていける。また、スペアカメラとしてカバンに入れておくときもかさばらない。屋外メインでレンズ交換がしにくい場面では、18mm から 200mm をカバーする手ブレ補正レンズでもっとも明るい AF-S VR Nikkor と 1200 万画素+広ダイナミックレンジの S3 を、ってわけです。また、どちらも汎用性の高い組み合わせなので、どちらかが故障しても片方だけでも充分撮影が継続できます。

  ・・・

いかがでしょう?
なかなか魅力的だと思いません?

僕は未だにこれ以上の旅カメラの組み合わせに出会えないので、他に欲しいカメラ、というものが今はありません。
残念ながら S3 Pro は製造終了しましたので、中古でしか入手できませんが、K100D も S3 Pro もスペアにもう 1 台あってもいいかな、と思うくらいベストな組み合わせです。

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「土曜日、公園にて」もよろしくお願いします。

※ “お話”をまとめたブログ (「lost + found」) 始めました。

2007年05月06日

たいていダイジョウブ



  ・・・

旅行に行くときでも僕は大抵 M28/2 か M28/2.8 だけを K100D につけて、それだけで行きます。
これまでそれで全然不自由を感じたことはありませんが、やっぱりレンズを交換することでもっと楽しめるかな、と思うことがあります。

そこで、「これだけあれば大抵大丈夫。しかも楽しみが広がる」と思う “最高の旅レンズ” の組み合わせを考えてみました。

僕が K100D のレンズを選ぶときのポイントは、

とにかくコンパクトなこと!レンズが小さくてもフードが大きいのは NG!

K100D を購入した一番の理由はコンパクトで街中で目立たないから。なので、レンズが大きいとボディの小ささが台無し。パンケーキなら小さなカフェでも目立たない。もちろん、“フードを付けた状態で小さい” ことが大事。でかい花形フードはマイナスポイント!

開放が明るくて、開放から“使える”レンズであること!

明るいと、室内で撮影するときに有利。PENTAX のデジタル系はダイナミックレンジが広いし、K100D の手ブレ補正と明るいレンズ組み合わせれば“無敵の室内カメラ”が出来上がる!

見た目がいいこと!

やっぱ見た目が良くないとね。これはとても大事です。

上記を踏まえ、選択したレンズは 4 本。
こんな感じ↓です。

smc PENTAX-M 1:2 28mm または smc PENTAX-M 1:2.8 28mm

APS-C サイズの CCD だと 42mm 相当となり非常に便利な画角です。僕はこれだけで何でも取れちゃうような気がします。ピントの山もつかみやすく、PENTAX の見えのいいファインダーなら MF で全然問題なく取れます。
開放から合焦部分はシャープに写るので、特に M28/2 は暗い室内で重宝します。
M28/2.8 は何よりルックスが良いし、コンパクトです。

smc PENTAX DA 21mmF3.2 Limited

このレンズの美点はフードを付けた状態でもこの小ささであること (フードに工夫があります)、それから何より開放からとてもキレイに写ることです。
どのカメラメーカー用のレンズでも、これ以上の広角でこの小ささのものがないので、PENTAX 使っててよかったと思うレンズですね。

smc PENTAX-M 1:3.5 135mm

このレンズは、フードが“引き出し式”なので、フードを付けた状態でこのサイズです!!
135mm で F3.5 なのにこんなにコンパクトです。
18-50 や 18-70 などのズームレンズを持っている人でも、一緒に組み合わせると幅広く使える大変便利なレンズです。軽くて小さく目立たないので 1 本カバンに入れておくと何かと役立ちます。
開放からズビズバと描写してくれるので、F3.5 が生きてきます。高倍率ズームはちょっとかなわないでしょうね。
何より、安いんですよ。僕は美品を○貫カメラさんで (伏字になってない?) 5,000 円で購入しました。
やっすーい。あー、PENTAX 使っててよかった。

smc PENTAX FA 43mmF1.9 Limited

「昨日使って見た目が良かったから、このリストに入れたな」って思うのは考えすぎです(笑)
室内の少し暗いところで、自然なスナップ、特に人物写真を撮ろうとすると、やはり AF が有利です。
ノーファインダーで撮ることもありますし、ファインダーを覗き込んだままだと自然な会話ができなくなりますから。このレンズはそういうとき専用、という感じですね。

  ・・・

オールドレンズ使う上で、PENTAX K マウントの良いところは、当初から “ボディ連動” を考えて作られたので、開放のままフォーカスをあわして撮影時に自動絞込みが行えることです。
この手のオールドレンズを使うと絞り込み測光になってしまって、絞るとファインダー像まで暗くなってしまったり、レンズの A/M レバーをいちいち操作しなくてはならなくなるのは面倒で困りますから。

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ただ、最近、少し気になるレンズがあります (笑)
その話はまた次回ということで!

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2007年03月10日

コマフレアの出し方(笑)


Pentax K100D, Sigma DC 18-50mm f/2.8

  ・・・

この季節の夕日は太陽のありがたさを感じさせてくれますね。

「あ、陽がかげるとこんなに寒いんだ。」

って。
無くなってつくづく実感するありがたさです。

  ・・・

「土曜日、公園にて」と同じ写真です。
大したことない写真ですが、結構苦労したんです。

最近のレンズは、かなり条件が整わないと(?) コマフレア (絞り羽根の形のフレア) が出ないように、ちゃんと作られているので、出したいときになかなかでないのです(こんなケースはまれですが・・・もちろん、フレアは出ない方がいいときの方が断然多いです)。

今回は出したかったので、まず、フードを外してレンズに日光が斜めから入るようにし、安いレンズ保護フィルタをわざわざ付けて、フレアが出やすい状況を作って撮りました。

夕方はバタバタしているとあっという間に撮りたい瞬間が過ぎてしまうので、結構大変でした。
今度からはちゃんと準備しておこう。

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2007年02月23日

M レンズでも内蔵測光メーター(露出計)使えますよ!


Pentax K100D, smc PENTAX-M 1:2.8 28mm, F=8, 1/125s, ISO 200

  ・・・

どんな季節でも晴れた朝の空気は気持ちがいいものですね。

朝の散歩道にて。歩道のブロックに腰掛けて、缶コーヒー飲んでぼんやりしつつ。

  ・・・

先日、偶然目にした記事で「PENTAX M レンズはマニュアル専用なので、K100D などで使用するときには、外部露出計などを使用して適正露出値をセットしないといけない」と書かれていました。

それ、マ チ ガ イ です。(by 唐沢寿明:関西地区のみ)

この記事を読んで、これまで AE/AF で撮ってきた人は 「M レンズって使えないよね」と思われたことでしょう。
安心してください。内蔵測光メーター(露出計)は、M レンズでも使用できます。
友人の *istD L2 でも使えていますので、多分、*istD S2 でも使えるはずです。
(今、chocolat さんから情報が入りました。*istD S でも使用できるそうです。)

もともと K マウントは、ボディとの連動を最初から考えられていたので、M レンズでもボディと連動できます。手順は、

1) 「絞り A 以外でのレリーズ」を ON にする。
2) プレビュー方式を光学プレビューにする。
3) 測光方式を選択する (スポットまたは中央重点)。
4) 希望の絞りにレンズ側であわせる。
   (絞っても見た目は開放のまま)
5) 電源レバー (プレビューレバー) をプレビュー側に引くと、実際に絞りが絞られて、現在の測光値が表示される。

という感じです。
実際にやってみてもらうと本当に簡単です。

測光方式のお勧めはスポット測光です。
たとえば、今日の写真だと、青空は飛ばしたくないので + 1.3 ~ 1.7 位まで、木の陰は潰したくないので - 2.0 位までの範囲内に収めるようにして、かつ、最も濃淡を綺麗に撮りたい部分がなるべくダイナミックレンジの中央に入るようにスポット測光で測って撮ります。

文字で書くと、大変そうですが、やってみると意外に簡単です。

是非、M レンズの楽しさ (安くて、軽くて、写りが良い) を皆さんに味わって欲しいです。

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2007年01月24日

レンズ大きさ比較


Pentax K100D, smc PENTAX-M 1:2.8 28mm, F=2.8, 1/2000s, ISO 200

  ・・・

最近、かなり寒くなってきましたね。
これで平年並みらしいですから、いつもこんなに寒かったんですね・・・
1年経つと忘れてしまうもんですね。

  ・・・

先日のブログで「135mm が小さい」という話を書いたら、「どの位小さいのか良く分からん」というご意見をいただいたので、“フードを付けて実際に持ち運ぶときのサイズで” レンズを並べてみました。

左から、FA31/1.8、M135/3.5、Flektogon 2,4/35、M28/2.8、FA43/1.9、DA21/3.2 です。

FA31/1.8 だって、この明るさの割には十分コンパクトなんですが、M135/3.5 の小ささがわかると思います。
しかも、これは実際に持ち運ぶときの大きさ (このレンズは「フード組み込み」なので、フードの分が大きくならない) なので、実質のサイズでこれです。
(詳細はこちらに→http://digi-pen.seki.net/2006/12/smc_pentaxm_135_135mm5.html )

  ・・・

ちなみに、ズームレンズとの大きさ比較をしてみるとコンパクトさが一目瞭然です。
上のレンズでちょうど真ん中の大きさの M28/2.8 と、一般的には “コンパクト設計”と言える TAMRON の標準ズームと比較してみるとこんな感じ↓

この写真は、マウント部分より先の部分で比較しています (実際にカメラから出っ張る部分)。

ズームは便利でやめられないんですが、単焦点のその小ささと写り (あと値段(笑)) は、やっぱり魅力的ですね。

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2006年12月16日

“いいところ”を見つける方法? (後編)


Pentax K100D, Carl Zeiss Jena DDR electric MC Flektogon 2,4/35, F=2.8, 1/1250s, ISO 200

前置きが大変長くなりましたが (u_u)、
実際に PENTAX のレンズで撮って見ましょう。

って、言っても、すべての F 値のサンプルを載せるのは多すぎるので、まず、“開けて撮りたい場合” の絞り値の決め方を例に挙げて説明したいと思います。
ここでは、開放~1 1/3 絞り、それにそれからさらに1段絞った 2 1/3 までを見て見ます。


  使用レンズ:smc PENTAX FA31mmF1.8 Limited

  


左から、F1.8(開放)、F2.0、F2.2、F2.5、F2.8、F4.0 です。


■ F1.8 (開放)

いくら高品位の単焦点レンズとはいえ、31mm で F1.8 という明るいレンズなので、開放だとやっぱり、フォーカスがあっているところも“紗がかかった”ようになって、ぼんやりしています。これをもって「デジタルはフォーカスが甘い」なんていう人がいますが、単にレンズのコントラストが低下しているだけです。
後ボケも、芯が残ってこちらも“紗がかかった”感じになっています。
前ボケの二線ボケも目立ってしまいます。


■ F2.0

さすがにこのレンズ、名玉と言われるだけあって、1/3 段絞っただけでかなりコントラストは向上しますが、10・10のところを見てもらっても分かるとおり、まだ合焦部分のコントラストはいまひとつです。
後ボケも、まだ“紗がかかった”感じで、ふんわりしたボケ味にはなっていません。


■ F2.2

このあたりから合焦部分のコントラストがぐっと上がってきているのが分かると思います。


■ F2.5 (1 段絞り)

1段絞ると、合焦部分のコントラストは、ほぼベストの状態になります。
後ボケもキレイにふんわりボケます。


■ F2.8 (1 1/3 段絞り)

2.5 と比べると前ボケの二線ボケは少なくなっているように見えますが、これはボケ量が少なくなっているためです。
合焦部分のコントラストに関しては、F2.5 からあまり変化はありません。


■ F4.0 (2 1/3 段絞り)

F2.8 よりさらに 1 段絞ってみました。
確かにコントラストは多少向上しますが、F2.5 と比べてさほどの差はありません。


こう見ていくと、なるべく“開けて”撮りたい場合のベストは、F2.5 であることが分かります。


僕は、このようにして、撮りたい距離、被写界深度などによって、一番良い絞り値を出していくようにしています。

皆さんからのリクエストがあれば、手持ちレンズの全テスト結果、なんて載せてみよかな、なぁんて・・・

次は「オマケ編」として、最新鋭デジタル一眼用ズームレンズと単焦点レンズとの比較をして見たいと思います。
乞うご期待!

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2006年12月15日

“いいところ”を見つける方法? (中編)


Pentax K100D, smc Pentax FA43mmF1.9 Limited

  ・・・

「(中編)」ってなんだよ、ヲイ!!
っていう皆さんの非難の声が聞こえてきそうです (笑)
ま、ここはひとつ穏便に(笑)

  ・・・

ここを読んでいただいている方の中には「そんなシビアなテスト、自分には関係ないさ」と思っておられる方もいるかもしれません。それは違いますよ。僕のようなど素人でも分かることです。

また、カメラに詳しい方なら、「こんなの常識」って思われるかもしれません。まぁ、素人の試行錯誤と思って多めに見てください(笑)

  ・・・

まず、もともと、僕がこのようなテストをし始めたいきさつからお話したいと思います。

僕が、初めてのデジタル一眼 Nikon D100 を購入したときの頃(2002年ですから、今から 5 年前)の話です。

僕は、D100 で撮った写真が、どうも、ピントが来ず、拡大するとどうしても鈍い感じがしていました。
マニュアルフォーカスで三脚を使用して、じっくりピントを合わせてもどうしても、銀塩と比較して、ピントが来ない感じがしていたのです。

なので、僕は、

「被写界震度に対する許容量が非常に小さく、ピントの合う幅が狭いのだろう」

と思っていました。
実際、カメラ雑誌ではそのように書かれているものも結構ありました。

でも、本当に原因は違っていました。

ある日、キキョウを撮影したときのことです。
太陽光の都合でそこだけスポットライトが当たったように輝いていて綺麗だったのです。
撮影した直後に LCD で確認すると、全体的に紗がかかったような写りになっていました。(ソフトフィルターをかけたような感じです。)
僕はてっきり、レンズが曇ったのかと思いました。
そのくらい、曇っていたのです。
コントラストが低い、とかいうレベルではありません。
全体的に完全無欠にぼやけているのです。
ど素人が見ても、「これはなに?」って言うくらいのひどい写りです。

でも、肉眼ではレンズはまったく曇っていません。
レンズは某社のズームレンズで、古い設計のレンズでしたが、銀塩では「開放からシャープに写る」と高い評価を得ていたレンズ (全域 F2.8) でした。
そこで、ためしに、50mm/F1.4 に替えてみました。
すると、問題なく写ります。
念のため、上記のズームレンズで F5.6 まで絞って撮影してみました。
すると、問題なく写るではないですか!

「いったいこれはどういうこと?」
そこで、原因を探るべく、ケーブルテレビの番組表を斜めから撮影してみました。 これなら、どこかにピントが合うでしょうし、ボケもわかりやすいと考えたから です。

それが、↓の写真です。

  ズームレンズの 70mm 付近で撮影した写真:
  


左から絞り値 2.8、4.0、5.6 となっています。
どれも三脚使用で撮影しています。

左端の写真を見ると、この写真内で「どこか」に必ずピントが合っているはず(斜めにして撮影しており、前ボケと後ボケがあるので)なのに、どこにもピントがあっていないような写りです。
ボケ自体も、にじんだようなボケではなく、紗がかかったような(基の文字の形が角ゴシックだということがはっきりわかるくらいの)ボケになっています。
はっきり言って、これは完全な失敗写真です。
手前の二線ボケもひどいです。

実験では、4.5 まで絞ると何とか使い物になる写真になりますが、4.0 まででは、ちょっと使えない感じです。

この特性が、
1) 標準ズームレンズのマクロ領域を使うような至近距離撮影
2) 強い反射光による準逆光状態
3) 開放に近い絞り

というレンズに厳しい条件下で顕著に出たわけですね。
銀塩ではこれほどひどいことになることは無かったので、驚いてしまったのです。

なんとか便利なズームでいい写りのものはないかと、Nikon のショールームで標準ズームを全機種ためさせてもらいました。
(上記と同じ、番組表を使用してテストし、それ以外に人物、静物などの実写も行ってみました。)

すると、意外と F値がズームによって変わってしまう安くて暗いレンズの方が写りがよかったりしたのです。

当時は、「デジタル一眼には光学性能の良い高いレンズが良い」みたいな感じで、雑誌に書かれていたので、実験結果がまったく異なっていて、驚いたものでした。

これ以降、僕はこの番組表を使ってレンズのテストをするようになったというわけです。

  ・・・

あー、前置きが長くなって時間が来てしまいました。
また仕事に戻らなくてはなりません・・・
ホントにすみません。

明日はいよいよ Pentax のレンズを使った実践編です。

では、また明日!!

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2006年12月13日

“いいところ”を見つける方法?(前編)


Pentax K100D, smc PENTAX-M 1:2.8 28mm, F=8.0, 1/200, ISO200


先日のブログで、「マニュアルレンズの時って撮影の度にデータをメモってるんですか?」という質問をいただいて、以下のように答えたのですが、

  ・・・

マニュアルレンズの場合の撮影データですが、シャッタースピードは記録されますよね。
で、問題の絞りですが・・・
そのレンズのおいしいところをあらかじめ調べておいて、撮影のときはそのいずれかを使用してます。

たとえば、M28mm は、(僕にとっては) 2.8 (開放)、5.6、8 が、おいしいところなので、“全ボケ” 写真を撮るとき以外は、それのどれかしか使いません。
(“全ボケ” 写真では、ボケ具合で写したい内容を変えるので、シビアに絞りを設定してます。)

なので、撮影後の写真を見たら、被写界深度で絞りは大体分かります。
もちろん間違えるときはありますが、特に問題にならないです。
というのも、撮影した写真のデータを基に絞りの“おいしいところ”を調査したりしないからです。
その辺のことは実際に撮影するまでにテスト撮影して掴んで置くようにしています。
なもんで、「絞りは後から見て判断する」というわけでした(笑)

  ・・・

ここで、きっと疑問に思われるのは、

「じゃあ、どうやって、その“いいところ”を見つけんの?」

ってことだと思います。

では、僕の見つけ方を紹介します。

ご用意いただくのは、番組表です。

僕はレンズが変わっても、一定した結果を得るために、番組表を厚紙に張って、いつも同じものを使うようにしています。
こんな感じ↓

これを机の上に置いて、中央にフォーカスが来るようにして、斜めから撮影します。

・・・なんですが、すみません、今日はまだ仕事が残ってまして・・・
続きは明日!!

(つづく)

  ・・・

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2006年12月02日

雑誌記事で感じること


Pentax K100D, Carl Zeiss Jena DDR electric MC Flektogon 2,4/35

あるカメラ雑誌に、「プロの目で見た各社のお勧めレンズ」みたいな特集でレンズのインプレッションが載っていました。
そこで感じたことを。

  ・・・

某社のレンズ (Pentax じゃないですが) のお勧めが書いてあって、単焦点のものと高倍率ズームがお勧めに上がってました。

どちらのレンズも持っていますが、僕はお勧めはできないレンズでした。
単焦点のほうは「ボケ味がいい」となってましたが、正直このレンズボケはとても汚いです。
↓はそのレンズで撮影したサンプルです。

撮影サンプル

単焦点だというのに、この二線ボケはちょっとないんとちゃう?、と思えるようなボケ。
ひどい乱視になったようで、気持ち悪いです。
とても単焦点とは思えないボケで、いわゆる「二線ボケ」がきつい (僕は「乱視ボケ」って呼んでますが(笑))。コントラストの高い被写体だと顕著に出ます。僕のような素人でもわかるんだから、プロは分かっているはずだと思います。
同社のレンズでも、もっと良い単焦点のレンズはいくつもあり、わざわざこのレンズを挙げなくても、という感じです。
もちろん、“ボケ量” は、明るい単焦点は大きいですが、それと “良いボケ味” は違いますよね。

高倍率ズームの方も、ボケはお世辞にもキレイとは言えず、じっと見ると「酔いそうになる」こともあるくらいボケが流れます。ファインダーから覗いただけでボケが汚いのが分かります。
↓はそのレンズで撮影したサンプルです。

撮影サンプル

これだけ流れると“ボケ”じゃなくて“ブレ”に近い。
こちらの方は、ボケが円周上に流れるような感じです。
その雑誌に掲載されていたサンプル写真も、二線ボケがはっきり出てました。
このズームレンズの方は、高倍率で “とても便利” なので僕も頻繁に使用していますが・・・
(あくまで “便利” だからです。)

広告主との関係もあるのでしょうが、同じ会社のでももっとよいレンズがあるのだから、そちらを選択すればよいだけだと思うのですが・・・

こういうのってどうなんでしょうね。

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2006年11月28日

暗くても、酔っ払ってても (笑)


Pentax K100D, smc PENTAX-M 1:2.8 28mm

ご覧のとおり、このレンズは、後ボケより前ボケの方がキレイですね。
撮るときはこれも頭に入れておかないといけませんね。

かなり暗い環境で、しかも少々 (かなり?) 酔っ払ってましたが、意外とちゃんとピントあっているものですね。
というのも、このレンズはピントの山が掴みやすいのです。
僕はもともと MF でのピント合わせは得意な方ではないのですが、この M28mm2.8 や Flektogon 2,4/35 を使い始めてから、結構できるようになりました。
そういう面でも良いですね。このレンズ。
安くて小さくてかわいいし。
K100D は、ファインダーが見やすいので、MF でも十分使えます。
このボディ価格でこのファインダー (しかもペンタミラーなのに) は驚異的と言っても良いかも。

いくら昔のレンズが使えても、AF 前提で作られたわかりにくいファインダーだと (どのメーカーとは言いませんが(笑)) 実際には使えないです。

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