インナーフォーカス レンズの画角にご注意
Pentax K20D, smc PENTAX-M 1:2 28mm
今日は、晴れて少し暖かい気持ちのいい日曜日でした。
みなさんはいかがお過ごしでしたか?
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さて、今日は、お題のインナーフォーカス (IF) レンズの画角について書きます。
レンズのカタログを見ていると “IF” とか、“インナーフォーカス” なんていう記号や但し書きが書いてあったりしますよね。
一般的に、カメラ用レンズは複数枚のレンズで構成されているのですが、IF レンズとは真ん中のレンズ(群) を移動させてフォーカスをあわせるレンズのことを言います。
カタログの “用語解説” には、
「フォーカスを移動してもレンズの全長が変化せず、重心移動も少ないのでスムースにフォーカシングでき、重い前玉を動かさないので、オートフォーカスも高速に行えます。」
と書いてあることが多いですが、僕は IF レンズ、特にズームレンズは好きになれません。というのも、フォーカスの位置によって画角が大きく変化するレンズが多いからです。
きっと、「あ!」って思い当たる節のある方も多いでしょう。
下は、Sigma DC 17-70/2.8-4.5 で、
どちらも 70mm (テレ端) で撮影
したものです。
最短撮影距離にピントを合わせたとき (70mm で撮影)
無限遠にピントを合わせたとき (70mm で撮影)
えええーっ!って思うくらい、画角が違うでしょ?
ここまで激しくピントを移動しなくても、結構画角が変わってしまうのです。
たとえば、同じアングルで近景にピントを合わせてみたり、遠景にピントを合わせてみたりしながら何枚も撮ろうとすると、ピント位置を変えるたびにズーム調整 (または立ち位置の移動) をしなくてはならなくなってしまうのです。
また、望遠側でボケを多用してポートレートも、なんて考えていたのに、対象物が近いところにあると期待したものよりボケ量が不足する、なんてことにもなります。
FA 24-90/3.5-4.5 なんかも結構この傾向がきついですね。
また、ズームレンズだけでなく、単焦点レンズでもこの傾向を持つものもあります。たとえば、FA 135/2.8 なんかもそうです。このレンズはちょっと変わっていて、無限遠にしたほうが小さく写ります。普通と逆の傾向ですね。
僕が、Sigma の 24-70/2.8 EX DG を好んで使っているのも、画質や焦点距離の使いやすさもありますが、このレンズが IF ではなく、焦点位置にかかわらず画角が変化しないこと、期待通りのボケ量を得ることができること、という理由も大きいのです。
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