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2009年07月30日

フォーサーズの限界?それとも Live MOS のせい?


Olympus E-P1, Voigtländer Nokton classic 40mm F1.4 MC

珍しく、連日の更新!(笑)
そりゃ、そーか。話題の束縛が少なくなったもんね。

  ・・・

7/17 の「前言撤回。がっくりだよ。」でも書いたけど、ホント、この PEN E-P1 はダイナミックレンジが激狭。
7/17 の記事で DP2 と比較したけど、DP2 では上も下も階調が残っているのに(ちゃんと階調が残っているのでいわゆる「グレー飛び」「グレー潰れ」ではない)、E-P1 だと上も下も飛び/潰れでダメ。
今日の写真も DP2 では何度も撮影している被写体なんだけど(「土曜日、公園にて」のブログでは何度も載せてるので見ていただいている方もおられると思いますが)、ホントは手前の植木鉢もここまでは暗くしたくないのだけどこれ以上露出で明るくすると、外の綺麗なクリーム色が完全に飛んじゃう。
仕方なく、これでもこの植木鉢はレタッチで随分持ち上げたんだけど、すっごいノイジーなのでこれ以上持ち上げると、ザラザラでとても見られない。

Sigma DP2 と比べても、上下で 1 ~ 1.5 絞り分くらい狭い感じ。
1 ~ 1.5 絞り分狭いってことは、ダイナミックレンジが DP2 の半分 ~ 1/2.8 しかないってことになる!(1 絞りで光量は半分だからね)
市場に出ている 35mm/APS-C のデジタルカメラでダントツに広いダイナミックレンジを誇る Fujifilm の S3Pro/S5Pro と比べると 2 絞り分以上狭い (ダイナミックレンジが 1/4 以下しかない!) 感じ。

みんな、よくこれで撮ってるなぁ、上手いんだなぁ、と感心したんだけど、今になって Web サイトのサンプル画像を見てみると、結構ダイナミックレンジが厳しい写真が多い。やっぱり厳しいんだね。
(ちなみに E-P1 のカタログには E-P1 で撮ったサンプル写真は載ってません(笑)。カメラ本体の写真ばかりで。アートフィルタで加工したサンプルは載ってるけど(笑)。DP1/DP2 のカタログが DP1/DP2 で撮った写真をふんだんにちりばめているのと好対照だね。)

他のフォーサーズ(4/3)のカメラを自分で実際に使ってみたわけではないので、「絶対」とはいえないけど、4/3 は事実上オリンパスとパナソニックしか製造しておらず、どちらのカメラでも Live MOS センサーが搭載されているものは、オリンパスとパナソニックが共同開発したセンサーなので(E-330 用は共同開発、E-410/510 用はパナソニック単独開発)、それらのカメラはダイナミックレンジが狭いと推測できるよね。

4/3 で高解像度を実現する際の限界?それとも Live MOS センサーのせい?
KODAK 製の CCD (KAF-5101CE のカスタム タイプ) を採用していてた E-1 とかのダイナミックレンジと比較すれば、どちらが原因かは分かると思う。(ただし、KAF-5101CE は 6 年も前のモデルだけど!)
いずれにせよ E-P1 はかなりシーンを選ぶのは確かです。

  ・・・

パナソニックが“裏面照射型 Live MOS センサー”を開発完了して、まずコンパクトデジタルの LX4 (?) に搭載してくるらしいです。年末にはパナソニック製のマイクロ フォーサーズ(m4/3)機にも搭載の噂があるので、そちらがどうなっているかですね。
 
 

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2009年07月29日

Sigma DP2 持ち歩きセット


Sigma DP2, SIGMA LENS 24.2mm 1:2.8

  ・・・

梅雨が明け、観測史上最も遅くなるかも、だって。

  ・・・

Sigma DP2 は、コンパクトで軽くてダイナミックレンジも広いので、お散歩カメラとしては最高なんですが、ちょっとの工夫でより便利になるんですよね。

まずは、スペアバッテリ。
Sigma DP1/DP2 の美点はバッテリーが小さいこと。
CF カードサイズなんです。
・・・ということは・・・

そう!
持ち歩き用に CF のケースが使えるってこと!
Sun Disk の CF ケースに、スペアバッテリ 2 つと、スペアの SD カードを入れています。

SD カードは、万が一 SDHC が使えない環境だったときのことも考えて、通常の SD。SD の最大容量の 2GB。

これをカメラの吊り金具に付けておくだけで(↓)、数日間程度の出張なら充電器もなんにも要りません。

便利便利!

あと、超スタンダードなところで、レンズキャップ。

これは、DP1 の頃から行われているので、良くご存知と思いますが、Carl Zeill Biogon のレンズキャップです。
Sigma は純正で DP1/DP2 のフード装着時用のキャップを出していないんです。
なので、持ち歩くときにはプロテクトフィルタ必須なんですが、46mm のキャップがあれば大丈夫。
ただ、46mm のキャップで取り外ししやすい内爪のキャップってほとんどないんですよね。Zeiss Biogon 用、Voigtländer Nokton Classic 35/1.4 用、Laica の 46mm くらい。ま、どれも値段的には 1,000 円くらいなので、どれでもいいと思いますが、一番目立たない Biogon のキャップにしておきました。Nokton 35 のキャップが見た目は一番良いのですが、「Voigtländer 」って思いっきり入っているので(笑)
  
  

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2009年07月27日

デジタル専用レンズが m4/3(マイクロ フォーサーズ) で使える!


Nice にて - Pentax K20D, smc Pentax FA77mmF1.8 Limited
  
  
こちらではなかなか梅雨が明けません。
結構毎日雨です。どうやら 8 月までこんな調子のようです。
九州ではとんでもない大雨でずいぶんひどいことになっているようですね。心配です。
ヨーロッパでは山火事が増加の一方、と F2 (フランス ドゥ) のニュースで言ってました。
異常気象ですね。本当に。

  ・・・

翻訳の先輩(キャリアのね。年齢じゃなくて)の mina 女史より、

「絞り環のないレンズをマイクロフォーサーズ (m4/3) に付けられるアダプタ出てますよ!」

という貴重な情報をいただきました。
NOVOFLEX のマウント アダプタ。

これまでのマウントアダプタだと、絞り環のないレンズは使えなかった(最小絞りになっちゃう)。「なんで、出さないんだろう?」と思ってたんですが、出ましたね!

このアダプタは、絞り環のないレンズでもアダプターの青色リングを回して絞り値を変更できるそうです。DA、FAJ、DA★、Sigma DC、Tamron DiII などのレンズでもアダプター側で絞りを変更できます。
電気的接点を持たないようなので、当然カメラ側には絞り値は表示されないでしょうね。近代インターナショナルのホームページを見てみると、確かに出てます!

近代インターナショナル製品情報

これを使えば、超コンパクトな DA70/2.4(全長26mm!)や、フォーサーズ用の出ていない人気レンズ(Sigma 10-20/3.5 DC など)を m4/3 で使うことができますね!


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2009年07月24日

またまた前言撤回!笑


Paris にて - Pentax K20D, smc Pentax FA77mmF1.8 Limited

  ・・・

パリは東京とはずいぶん違う。
同じ首都でもこうも違うものか、というくらい。
古くて、多様で、でも少し新しくて、少し寂しい。
 
  ・・・

前々回、「コンパクトなミラーレスの m4/3 でも、ミラーボックス有りの一眼レフのレンズを使おうとすると、結局は全長は変わらない・・・って、これじゃ、K100D に付けてる方が良い?!」なんて書きましたが、調べてみるとフランジバックの長さ分を含めても FA77/1.8 は、M/L マウントレンズの中望遠レンズと比較してコンパクトであることが判明!

たとえば、おそらくこのクラスでもっともコンパクトな Voigtländer Color-Heliar 75/2.5 は、全長 64mm。
それと比較して FA77/1.8 は長さ 48mm。フランジバックの長さの差 +18mm を足した長さでも 66mm!

なので、たった 2mm しか違わないのです!
(ただし、Color-Heliar 75/2.5 の方はフードをつけた状態、FA77 の方はフードを縮めた状態、ですが、小さくなってほしいのは持ち運びのときなので、この比較で問題ないと思います。)

そう考えるとやっぱり、smc Pentax-M レンズ群はコンパクトなレンズが多くて、m4/3 マウントでも、使いでありそうですね!


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2009年07月21日

いよいよ登場 [続報追加]


Nice にて - Pentax K20D, smc Pentax FA77mmF1.8 Limited

暑いですね。
(って、言うなって!)

  ・・・


いよいよ出てきたね。
K マウント レンズ → マイクロフォーサーズ (m4/3) カメラ 用アダプタ

最初は、Cosina の Voigtländer ブランドから。
これで、K マウント レンズが m4/3 で使えるようになるよ!

この前マウント アダプタについて書いたときは、E-P1 に結構期待していたのだけど、使ってみてかなりがっかり(「前言撤回。がっくりだよ。」参照)だったので、テンション下がってますが(笑)
ただ、先日の記事でも書いたみたいに、E-P1 のダイナミック レンジが超狭いことが分かった以上、望遠系で使うしかない。ま、これは当初から m4/3 だから望遠系メインで使おうと思っていたので、予定通りといえば予定通りだけど。
K マウント レンズは、フード組み込みのコンパクトな望遠レンズが多いので、こういうときに良いね!

とはいえ、ミラーボックスを持った一眼レフ用のレンズなので、フランジバックが長いためにどうしてもアダプタが長くなる。
コンパクトなミラーレスの m4/3 でも、ミラーボックス有りの一眼レフのレンズを使おうとすると、結局は全長は変わらない・・・って、これじゃ、K100D に付けてる方が良い?!
(=_=)

[続報です]
この製品、コシナの製造が追いつかずに「できたものから出す」という、まるで食堂のカレー状態のようです。人気あるんですねぇ。この件について情報お持ちの方、おられますか?

 

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2009年07月17日

前言撤回。がっくりだよ。


Eze にて - Pentax K20D, smc Pentax FA77mmF1.8 Limited

  ・・・

エズは、綺麗な観光地、だけど、非西ヨーロッパ人の僕から見るとあまり魅力的には感じない。
単に僕が、ディズニーランドやハウステンボスに魅力を感じないタイプだからかもしれないけどね。

  ・・・

この前、「PENTAX も、こんなの出せばいいのに」と OLYMPUS PEN Digital(E-P1)のことを書いたけど、撤回します。こんなのなら出さなくていいよ。
・・・っていうか作るんならもっとちゃんとしたもの作ってほしい。

確かにね、見た目はイイ。

↑は、Olympus Pen E-P1 に手許にある Nokton Classic 40mm/1.4 を LM-m4/3 アダプタを介して装着。Aki-Asahi さんの皮を貼って、純正皮ケースに入れたところ。
正確に言うと、「見た目は良くできる」かな。
ヘアラインのステンレスの外装とか安っぽくて最低だし、純正レンズもちょっと質感が低いので、その辺をカバーしてやる必要があるんだよね。

ただね、このカメラ、明暗差がちょっと大きいと、それだけで使い物になりません。
ダイナミックレンジが狭すぎる。
撮った瞬間分かるくらいの狭さ。

大サイズのカメラと比較するのもかわいそうかもしれないので、同じくらいコンパクトな Sigma DP2 と比較してみた。

たとえば、↓の写真は真昼に消灯している室内から、外を撮ったもの。
この日は、外はうす曇で少し青空が覗く、といった天気。
でも夏の日差しだから、かなり外は明るい。
(E-P1 の RAW 画像は縦横比 3:4 なので、普通の 2:3 の Sigma と比べて縦が短くなる。)

 ↓Sigma DP2


 ↓Olympus Pen E-P1


Sigma DP2 は、なーんにも考えずに AE で撮ってます。それでも白飛び/黒潰れは最小。ほとんど階調が残っています。手前のクローゼットの木の素材感も出ているし、雲の合間からかすかに覗く青空も残っています。(当然ながら、ストロボは焚いていません。時計に写っている光源は撮影者の背景にある窓です。)

それに比べ E-P1 は、何度も露出を変えて撮り直し、一番良いのを選んで、RAW 現像時にトーンカーブなどで何とかシャドー/ハイライトの階調を出そうとしたけど、完全に白飛び/黒潰れしていて、まったく無駄だった。
露出の問題じゃないんだよね。だって、上も下も同時にダメなんだもん。

たとえば、Pentax K100D なんて、このカメラの 3 世代くらい前のカメラだけど、K100D の方がダイナミックレンジ広いくらいだよ。こんなんじゃ、正直使えない。
こんなに狭いのは、某 C 社の中級デジタル一眼以来(苦笑)。

Panasonic G1 と Olympus E-P1 を入手して既に試用している知人のプロフォトグラファーのN村氏も

「Panasonic も同様に(ダイナミックレンジが)狭いね。4/3 っていうのも多少利いてるかもね。」
とのこと。

これを購入することで(おそらく)使用しないことになるであろうカメラ&レンズ達を売却したが、失敗したなぁ。
なんとかこのカメラをうまく使う方法を考えないと・・・

少なくとも、この“超”狭いダイナミックレンジだと、広角レンズでは使いにくい。
望遠系で、主要被写体以外はぼかしちゃう、っていうような撮り方なら使えるかなぁ。

  ・・・

次回は、K20D などの “普通の” デジタル一眼と比較してみたいと思います。

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2009年07月14日

夏レンズ、だよね。FA77/1.8


Aix-en-Provence にて - Pentax K20D, smc Pentax FA77mmF1.8 Limited

随分、暑くなってきましたね。
東京では梅雨明けたよ、とメールいただきました。

  ・・・

夏になると、望遠寄りの写真が多くなります。
なんでだろう。

特に明るい単焦点レンズは夏に合うような気がします。

FA77/1.8 や M135/3.5、FA135/2.8 は、“夏レンズ”って感じです。
そんなことないですか?

  ・・・

E-P1 に PK -> m4/3 アダプタを付けて、FA77 や M135 で夏スナップしたら楽しそうだな、と思う今日この頃です。
早く、PK -> m4/3 アダプタ出ないかなぁ。


  ・・・

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