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2006年12月31日

みなさん、良いお年を!


Pentax K100D, smc PENTAX-M 1:2.8 28mm, F=8.0, 1/500s, ISO 200

みなさん、今年は皆さんにとってどんな年でしたか?

僕に、“これまでの人生で一番辛いこと” のあった年になりました。

でも、良いこともありました。
このブログを見てくれている方に、僕の写真や文章を好きになってもらえて、“応援ポチ” をしてもらったり、励ましのメールをいただいたりしました。
本当にありがとうございました。

皆さんの応援がなければ、僕はくじけていたでしょう。

  ・・・

この辛い1年ももう今日で終わり。
今日までの辛い気持ちは今年に残して、すべて捨てて、来年に向かおう。

同じところで立ちすくんでいたら、どこにも行けない。
立ち上がって、歩き出そう。
体はもうボロボロだし、靴も片方なくなってるけど。

大事なのは、まず1歩踏み出すこと。
最初の1歩が踏み出せれば、後はきっと歩いていける。

僕は打ち捨てられた人間だけど、まだ死んじゃいない。
足が折れても、目が開かなくなっても、歩けるうちは歩いていこう。
だって、まだ歩けるんだもん。ね。

さようなら、2006 年。

  「ここまで!」

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2006年12月29日

【タイマー更新】 色味の違い


Pentax K100D, smc Pentax FA31mmF1.8 AL Limited, F=2.5, 1/1600s, ISO 200

  ・・・

これからしばらく、みなさんにはお会いできませんが、これから数日分はタイマー更新があります。
コメント、お返事できないと思いますが、よろしかったらコメント残していただけたら嬉しいです。

  ・・・

135mm、とてもいいレンズですが、撮影条件によっては、ちょっと色味が淡白かな、と思うこともあります。
同じ条件で彩度の高い写りをする FA31mm と比べると分かります。
(トップの写真は FA31/1.8、↓の写真は M135/3.5 です。


Pentax K100D, smc PENTAX-M 1:3.5 135mm, F=3.5, 1/800s, ISO 200

この間の 135mm の写真を見てもらっても分かるとおり、常に淡白な写りをするというわけではないです。
RAW で撮影すればこのくらいなら十分補正可能です。

FA31 が 1段絞りで、M135 が開放ということを考えると、合焦部分のシャープさ、ボケのキレイさを比べると、135mm は 5,000 円のレンズとは思えません。

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2006年12月28日

ホント、ゴメンナサイ


Pentax K100D, smc PENTAX-M 1:2.8 28mm, F=8.0, 1/500, ISO 200

どうしても元気が出ず、なかなか書けません。
ホント、ゴメンナサイ。

今日は、この M28mm/2.8 の絵と、あおぞらに免じて許してください。

元気になったら、ズームと単焦点の比較なんかやってみたいと思っています。

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2006年12月27日

n今日も今日とて


Pentax K100D, smc PENTAX-M 1:2.8 28mm, F=8.0, 1/500s, ISO 200

すみません。
お察しの通り、この写真、前回のブログの写真の場所の本近くです。あはは。
相変わらず、活動範囲狭すぎです。

  ・・・

なんだか、最近はめっきり M28/2.8 の写真が増えました。
お散歩時はほとんど、これです。

これ1本で何とかいけちゃうんですよね。工夫すれば。
ピントの山もつかみやすいし。
開放から、ピシッと写るし。
何より、ルックスがいい(笑)

Nikon の D100 でデジタル一眼を使い始めた頃から、最近まで実は 50mm 専門カメラマン状態だったんですが (なぜか画角がしっくり来てた)、最近はちょっと短くなりましたね、しっくり来る焦点距離が。

でも、なにか、このレンズ、オークションでの落札価格が上がってきているようですね。

あー、スペアレンズ買っておいて良かったぁ(^_^;)ヾ

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2006年12月25日

smc PENTAX-M 1:3.5 135mm、5千円也!! (後編)


Pentax K100D, smc PENTAX-M 1:3.5 135mm

昨日は、1回飛ばしてしまい、申し訳ないです。
クリスマスイブだというのに、夜遅くまで励ましのメールとかいただいて、本当に嬉しかったです。
頑張ります!

  ・・・

さて、smc PENTAX-M 1:3.5 135mm ですが、このレンズのいいところは、

1)開放でもコントラストが落ちず合焦部分がスッキリする (単に見た目上のコントラストを上げているレンズもあるので注意!その場合、デジタルだとグラデーションが汚くなるので、LCD でも拡大表示すると分かります。)

2)後ボケがキレイ

3)最短撮影距離近くでも上記の特徴を維持する

4)小さくて軽いので「ちょっとカバンに入れておこうか」と思える

ってところですが、まず、上記の 1) と 2) についてですが、今日の写真でもこの特徴が活きてますよね。
合焦部分の枝などはとてもシャープです。
これで開放なんだから、やっぱり“無理な設計をしてない”単焦点は良いですね。
開放が 2.0 あっても、結局 1 段絞らないといけないなら、開放で使える 3.5 と変わらないですからねぇ。

次に 3) ですが、僕の場合、どうしても至近距離の被写体がなぜか多くなるので、この特性は重要です (僕にとって)。
このレンズは、前の日記で書いたように、オークションではなく店頭で購入しましたので、テスト撮影の時間がありました。

135mm は最短撮影距離が長いので (1.3m)、番組表は使えません。
(それにいくらなんでも、出張にまで番組表は持って行きませんから(笑))

こういうときにいつも被写体に使うのは、コントラストの高い “プライスタグ” などの文字が書かれた被写体が並んでいるところです。
(ショーケースや、本棚、など)

これも当然開放なのですが、なかなかコントラストも高く、その割りにグラデーションもキレイです。
確かに多少の二線ボケが認められますが、気になるレベルではないですよね。

この上がりの絵を見て、即、購入を決めました (まぁ、5,000 円ですからね(笑))。
やっぱ、デジタル、便利だわ。

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2006年12月24日

ごめんなさい


Pentax K100D, smc PENTAX-M 1:2.8 28mm, F=2.8, 1/1600s, ISO 400

昨日、「続きは明日」って書きましたが、今日はちょっとめげてて、書けません。
ごめんなさい。
明日はかならず。

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2006年12月23日

smc PENTAX-M 1:3.5 135mm、5千円也!! (前編)


Pentax K100D, smc PENTAX-M 1:3.5 135mm, F=3.5(開放), 1/125s, ISO 800

「土曜日、公園にて」ブログと写真被っちゃってます。すみません。
時間なくて、135mm で写真ほとんど撮れてないんですよ(って、当たり前だよね。出張なんだから。仕事しなくちゃ!)。

  ・・・

ってわけで、今日は約束の 「5千円也!、smc PENTAX-M 1:3.5 135mm の実力は?」です。

まず、K100D に装着した感じですが、135mm とは思えないコンパクトさです。

最近の一般的な明るい標準ズームレンズは、長くて 70mm までだし、135mm なら、ズームレンズを持っている人でも買う価値がありますね。F3.5 なんだけど、開放で合焦部分は十分シャープに撮れるから、135mm をカバーするズームでも暗い場合は、このレンズの価値はありますね。
そういう意味でもこりゃ「買い」かな、とまず思いましたね。

で、このレンズ、DA70 も同じですが、組み込み型で引き出して使うタイプのフードが内蔵されています。

フードを出していないときは、↓こんな感じ。

で、撮影時にフードを引き出すと、↓こんな感じ。

最近のレンズに付いてるフードって、立派で遮光性能が高いのは良いのだけど、小さいカメラにつけて持ち歩くときに“おしゃれ”じゃないでしょ?(笑)
こういうフード、良いですね。
DA70 でも引き出し式のフードが復活したし、「なんや、わかってるやんPENTAX」って感じです(笑)

もともと smc PENTAX-M レンズって、当時売り出した PENTAX の小型一眼レフ (PENTAX M シリーズ) のボディに合わせて小型化されているので、K100D や *ist D シリーズに似合うんですよね。
これなら、ちょっとかばんに入れて持って行こうか、って気になるでしょ?

  ・・・

で、この 135mm ですが、ホントいい感じで撮れます。
開放でも、合焦部分はばっちりシャープに写るし、ボケに関しても YODA さんも「5000円でこのボケは買いだ」と太鼓判。

  ・・・

(前編) ということで、まだ続きます~
続きは明日ね。

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す、すんません・・・

先程、横浜より帰着。
土曜日、公園にてを書き終えたところで、電池切れ (人間の)。
もうだめ・・・ってわけで、明日書きます。多分、みなさんお待ちかねの 5千円レンズの実力について!のインプレッション。

とりあえず、まずはこちらで、smc PENTAX-M 1:3.5 135mm の実力を見てみてください。
・・・とごまかす。

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2006年12月21日

これだからやめられない


Pentax K100D, smc PENTAX-M 1:3.5 135mm, F=3.5(開放), 1/40s, ISO 800

「土曜日、公園にて」ブログでも書きましたが、今出張中です。
で、しかも道を挟んで向かいが老舗のカメラ屋さん(笑)
あー、もー、たまりません・・・ のはずが、仕事が忙しく、とてもカメラ屋さんを覗く時間なんて全然なし。

ようやく、今日、クライアント先から、ホテルに帰るときにちょっとだけよりました。
もともと、ブロアーをなくしてしまったので、買いに入ったのですが、やはりそこは絶対レンズとか見ちゃうでしょう?(笑)

中古レンズももちろん扱っているわけで (もちろん、そんなこと十分承知で入店(笑))。

あー、みつけちゃったよ、仕方ないなぁ、オレ。
どうしよう、

smc PENTAX-M 1:3.5 135mm 良品 ¥5,000

だってー。
こまったなぁ(^_^;)ヾ

まぁ、とりあえず、見るだけ・・・ってことで。
ふむふむ、なかなか程度いいじゃないですかぁ。
「あ、すみません、このレンズ、ちょっとためさせて貰って良いですか?」

  ・・・

後は、皆さんの想像通りです(笑)
ま、よーするに、初めから買う気満々だったわけですな。

しかも、僕の大のお気に入り (一度譲ったのに買いなおした) の smc PENTAX-M 1:2.8 28mm の中古もお安い値段で出ていたので、「YODA さんも、気に入ったのは、同じの 2 つ行っとけ」と言ってたしなぁ、と他人のせいにして、スペアの M28/2.8 も購入。

ここまで、ものの10分程度。しかもテスト撮影までして (笑)
凄い良い客です。

早速、ホテルに帰って撮影 (トップの写真)。
とても 5,000 円のレンズとは思えないでしょう?

うーん。お得だ。
ちょっと開放値が暗いとこんなに安くなっちゃうんだね。

  ・・・

単なる浪費家のようですが、一言言い訳させていただくと、

これだけ買っても、1万5千円行ってません!

すんばらしー。
これだから、K マウントはやめられませんなぁ。

・・・って言い訳になってないか(笑)

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2006年12月20日

ダイナミックレンジ


Pentax K100D, smc PENTAX-M 1:2.8 28mm, F=2.8, 1/60s, ISO200

デジタルカメラで撮り始めてから、一番初めにぶつかった壁は、ダイナミックレンジでした。
たとえば、青空をバックにした緑の木の葉。
銀塩 (フィルム) カメラでは普通に撮れていたのに、デジカメでは、青空を犠牲にして (白飛び)、木の葉の緑を活かすか、木の葉は犠牲にして (黒潰れ)、青空を青く写すか、の二者択一を迫られるようになりました。

K100D を購入したときも、安いカメラなので、その辺は全然期待していませんでした。
とにかく、コンパクトで軽くて、レンズも小さいものが揃っている、という理由で購入しただけでしたが、意外や意外、使って見るとダイナミックレンジが広い。

この写真でも、とても強いコントラスト条件なのですが、ちゃんとどちら (屋外の明るい部分、室内の暗い部分) も綺麗に写っています。

お得です。
そりゃバカ売れするのも分かるなぁ。

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2006年12月19日

石塀小路


Pentax K100D, smc Pentax DA21mmF3.2 AL Limited, F=7.1, 1/25s, ISO 400

なんだか観光写真で恐縮ですが・・・(笑)

  ・・・

石塀小路、って路地が京都にあります。
本当に“小路”なんです。
多分、場所を知らないと、そこが石塀小路の入り口とは気付かないと思います。
軒先の隙間をくぐって行くと、その先が石塀小路です。

  ・・・

こういう路地歩きには、やっぱり、小さいカメラが最高ですね。
目立つでかいカメラはちょっと無粋な感じがします。

  ・・・

ISO 400 だと、本当によーく見ないと、ISO 200 と区別がつきません (RAW の場合)。
晴れた日は、明るすぎて、ISO 100 とか 50 とかの低感度が欲しくなるけど (シャッターが 1/4000 までしかないから)、こういうどんよりした日や夜間は高感度でノイズが少ないのは助かります。

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2006年12月17日

You're gonna lose that cup ♪


Pentax K100D, smc Pentax DA21mmF3.2 AL Limited, F=3.2(開放), 1/20s, ISO 1600

  ・・・

これ本当に 1 本の蝋燭の光だけです。スゴくないですか?
さすがに ISO 1600 なのでノイズが乗ってますが、十分使い物になると思います。

  ・・・

先日紹介したアイカップM、非常に便利で随分ファインダー内の表示が見やすくなるですが、これ、持ち運びのときは注意が必要です。

柔らかいゴム製 (でないと眼鏡とか傷だらけになっちゃう) なんですが、↓こんな風に出っ張っているので、

持ち運び中に身体に触れると、ポロリ、と落ちてしまうのです。
(ちなみに、僕はもう既に 2 個なくしました(-_-;))

1個 180円だから、まだあきらめられますが、やはりなくさないに越したことはないです (ロケ中になくなってスペアがないと困りますし)。

なので、アイカップ、持ち運びのときは↓のように、くるっとひっくり返しておくと、身体に当って落っことさなくて済みます。
(・・・って言っても多分、メーカーでもそうするのを前提に作られているような気がします(笑))

アイカップM を購入された方は、是非お試しくださいませ。

  ・・・

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2006年12月16日

“いいところ”を見つける方法? (後編)


Pentax K100D, Carl Zeiss Jena DDR electric MC Flektogon 2,4/35, F=2.8, 1/1250s, ISO 200

前置きが大変長くなりましたが (u_u)、
実際に PENTAX のレンズで撮って見ましょう。

って、言っても、すべての F 値のサンプルを載せるのは多すぎるので、まず、“開けて撮りたい場合” の絞り値の決め方を例に挙げて説明したいと思います。
ここでは、開放~1 1/3 絞り、それにそれからさらに1段絞った 2 1/3 までを見て見ます。


  使用レンズ:smc PENTAX FA31mmF1.8 Limited

  


左から、F1.8(開放)、F2.0、F2.2、F2.5、F2.8、F4.0 です。


■ F1.8 (開放)

いくら高品位の単焦点レンズとはいえ、31mm で F1.8 という明るいレンズなので、開放だとやっぱり、フォーカスがあっているところも“紗がかかった”ようになって、ぼんやりしています。これをもって「デジタルはフォーカスが甘い」なんていう人がいますが、単にレンズのコントラストが低下しているだけです。
後ボケも、芯が残ってこちらも“紗がかかった”感じになっています。
前ボケの二線ボケも目立ってしまいます。


■ F2.0

さすがにこのレンズ、名玉と言われるだけあって、1/3 段絞っただけでかなりコントラストは向上しますが、10・10のところを見てもらっても分かるとおり、まだ合焦部分のコントラストはいまひとつです。
後ボケも、まだ“紗がかかった”感じで、ふんわりしたボケ味にはなっていません。


■ F2.2

このあたりから合焦部分のコントラストがぐっと上がってきているのが分かると思います。


■ F2.5 (1 段絞り)

1段絞ると、合焦部分のコントラストは、ほぼベストの状態になります。
後ボケもキレイにふんわりボケます。


■ F2.8 (1 1/3 段絞り)

2.5 と比べると前ボケの二線ボケは少なくなっているように見えますが、これはボケ量が少なくなっているためです。
合焦部分のコントラストに関しては、F2.5 からあまり変化はありません。


■ F4.0 (2 1/3 段絞り)

F2.8 よりさらに 1 段絞ってみました。
確かにコントラストは多少向上しますが、F2.5 と比べてさほどの差はありません。


こう見ていくと、なるべく“開けて”撮りたい場合のベストは、F2.5 であることが分かります。


僕は、このようにして、撮りたい距離、被写界深度などによって、一番良い絞り値を出していくようにしています。

皆さんからのリクエストがあれば、手持ちレンズの全テスト結果、なんて載せてみよかな、なぁんて・・・

次は「オマケ編」として、最新鋭デジタル一眼用ズームレンズと単焦点レンズとの比較をして見たいと思います。
乞うご期待!

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2006年12月15日

“いいところ”を見つける方法? (中編)


Pentax K100D, smc Pentax FA43mmF1.9 Limited

  ・・・

「(中編)」ってなんだよ、ヲイ!!
っていう皆さんの非難の声が聞こえてきそうです (笑)
ま、ここはひとつ穏便に(笑)

  ・・・

ここを読んでいただいている方の中には「そんなシビアなテスト、自分には関係ないさ」と思っておられる方もいるかもしれません。それは違いますよ。僕のようなど素人でも分かることです。

また、カメラに詳しい方なら、「こんなの常識」って思われるかもしれません。まぁ、素人の試行錯誤と思って多めに見てください(笑)

  ・・・

まず、もともと、僕がこのようなテストをし始めたいきさつからお話したいと思います。

僕が、初めてのデジタル一眼 Nikon D100 を購入したときの頃(2002年ですから、今から 5 年前)の話です。

僕は、D100 で撮った写真が、どうも、ピントが来ず、拡大するとどうしても鈍い感じがしていました。
マニュアルフォーカスで三脚を使用して、じっくりピントを合わせてもどうしても、銀塩と比較して、ピントが来ない感じがしていたのです。

なので、僕は、

「被写界震度に対する許容量が非常に小さく、ピントの合う幅が狭いのだろう」

と思っていました。
実際、カメラ雑誌ではそのように書かれているものも結構ありました。

でも、本当に原因は違っていました。

ある日、キキョウを撮影したときのことです。
太陽光の都合でそこだけスポットライトが当たったように輝いていて綺麗だったのです。
撮影した直後に LCD で確認すると、全体的に紗がかかったような写りになっていました。(ソフトフィルターをかけたような感じです。)
僕はてっきり、レンズが曇ったのかと思いました。
そのくらい、曇っていたのです。
コントラストが低い、とかいうレベルではありません。
全体的に完全無欠にぼやけているのです。
ど素人が見ても、「これはなに?」って言うくらいのひどい写りです。

でも、肉眼ではレンズはまったく曇っていません。
レンズは某社のズームレンズで、古い設計のレンズでしたが、銀塩では「開放からシャープに写る」と高い評価を得ていたレンズ (全域 F2.8) でした。
そこで、ためしに、50mm/F1.4 に替えてみました。
すると、問題なく写ります。
念のため、上記のズームレンズで F5.6 まで絞って撮影してみました。
すると、問題なく写るではないですか!

「いったいこれはどういうこと?」
そこで、原因を探るべく、ケーブルテレビの番組表を斜めから撮影してみました。 これなら、どこかにピントが合うでしょうし、ボケもわかりやすいと考えたから です。

それが、↓の写真です。

  ズームレンズの 70mm 付近で撮影した写真:
  


左から絞り値 2.8、4.0、5.6 となっています。
どれも三脚使用で撮影しています。

左端の写真を見ると、この写真内で「どこか」に必ずピントが合っているはず(斜めにして撮影しており、前ボケと後ボケがあるので)なのに、どこにもピントがあっていないような写りです。
ボケ自体も、にじんだようなボケではなく、紗がかかったような(基の文字の形が角ゴシックだということがはっきりわかるくらいの)ボケになっています。
はっきり言って、これは完全な失敗写真です。
手前の二線ボケもひどいです。

実験では、4.5 まで絞ると何とか使い物になる写真になりますが、4.0 まででは、ちょっと使えない感じです。

この特性が、
1) 標準ズームレンズのマクロ領域を使うような至近距離撮影
2) 強い反射光による準逆光状態
3) 開放に近い絞り

というレンズに厳しい条件下で顕著に出たわけですね。
銀塩ではこれほどひどいことになることは無かったので、驚いてしまったのです。

なんとか便利なズームでいい写りのものはないかと、Nikon のショールームで標準ズームを全機種ためさせてもらいました。
(上記と同じ、番組表を使用してテストし、それ以外に人物、静物などの実写も行ってみました。)

すると、意外と F値がズームによって変わってしまう安くて暗いレンズの方が写りがよかったりしたのです。

当時は、「デジタル一眼には光学性能の良い高いレンズが良い」みたいな感じで、雑誌に書かれていたので、実験結果がまったく異なっていて、驚いたものでした。

これ以降、僕はこの番組表を使ってレンズのテストをするようになったというわけです。

  ・・・

あー、前置きが長くなって時間が来てしまいました。
また仕事に戻らなくてはなりません・・・
ホントにすみません。

明日はいよいよ Pentax のレンズを使った実践編です。

では、また明日!!

  ・・・

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2006年12月14日

す、すみません・・・

今日は更新できませんでした・・・
昨日の続きは明日必ずっ!!

2006年12月13日

“いいところ”を見つける方法?(前編)


Pentax K100D, smc PENTAX-M 1:2.8 28mm, F=8.0, 1/200, ISO200


先日のブログで、「マニュアルレンズの時って撮影の度にデータをメモってるんですか?」という質問をいただいて、以下のように答えたのですが、

  ・・・

マニュアルレンズの場合の撮影データですが、シャッタースピードは記録されますよね。
で、問題の絞りですが・・・
そのレンズのおいしいところをあらかじめ調べておいて、撮影のときはそのいずれかを使用してます。

たとえば、M28mm は、(僕にとっては) 2.8 (開放)、5.6、8 が、おいしいところなので、“全ボケ” 写真を撮るとき以外は、それのどれかしか使いません。
(“全ボケ” 写真では、ボケ具合で写したい内容を変えるので、シビアに絞りを設定してます。)

なので、撮影後の写真を見たら、被写界深度で絞りは大体分かります。
もちろん間違えるときはありますが、特に問題にならないです。
というのも、撮影した写真のデータを基に絞りの“おいしいところ”を調査したりしないからです。
その辺のことは実際に撮影するまでにテスト撮影して掴んで置くようにしています。
なもんで、「絞りは後から見て判断する」というわけでした(笑)

  ・・・

ここで、きっと疑問に思われるのは、

「じゃあ、どうやって、その“いいところ”を見つけんの?」

ってことだと思います。

では、僕の見つけ方を紹介します。

ご用意いただくのは、番組表です。

僕はレンズが変わっても、一定した結果を得るために、番組表を厚紙に張って、いつも同じものを使うようにしています。
こんな感じ↓

これを机の上に置いて、中央にフォーカスが来るようにして、斜めから撮影します。

・・・なんですが、すみません、今日はまだ仕事が残ってまして・・・
続きは明日!!

(つづく)

  ・・・

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2006年12月11日

Paint It Black !!


Pentax K100D, smc PENTAX-M 1:2.8 28mm, F=2.8, 1/640s, ISO 200

このブログを読んでおられる方でご存知の方も多いと思いますが、以前に質問されたことがあったので、今日は ND フィルタの話を少々。

K100D は、安いのに良くできたカメラですが、そこはやはり普及型のデジカメ。シャッタースピードは 1/4000s までしか切れないし(これは K10D も一緒だけど)、ISO は 200 以下がない。
なので、晴天の昼間、屋外で、ボケを活かした開放付近の撮影を行おうとすると、どうしてもシャッタースピードが足りなくなります。
せっかくの青空が真っ白、なんてことになります。

そこで、ND フィルタの登場です。

ND フィルタとは、要するにサングラスのように通す光量を減少させることで、スローシャッターを切れるようにするものです。

多分 PENTAX ユーザーの皆さんの中には、↓の写真のように DA40mmF2.8 の“フジツボ”フードを他のレンズに流用されている方もおられると思いますが、このフードには、30.5mm のフィルタもこのように装着できます。


ただ、↑のように普通に前につけてしまうと、ちょっと見た目が悪いですよね。

このフードは上手く考えられてあって、フードの内側にフィルタを逆向けに装着できるようになっています(DA21mmF3.2 も同じですね)。


これで、全長も変わらず、スマートに使えます。


もちろん、キャップもそのまま装着可能です。


ただ、難点は、この 30.5mm のフィルタは、基本的にコンパクトデジカメ用に作られているので、シルバーがほとんどで、ブラックが入手困難なことです。

シルバーが困るのは、見た目とかの問題ではなく、光を反射するからです。
内側くらい、ブラックに塗ってくれたらなぁ、と思うのですが、コストがかかるから難しいんでしょうねぇ。
逆光条件のときはかなり顕著に出ます。
ファインダーから覗いてもはっきり分かるくらい光ります。
(単独で見るとまぶしいくらい。)

仕方ないので、ペイントマーカー使って、内側を自分で “黒く塗り潰し” ました。


ちょっとふちのところにマーカー付いちゃったけど(笑)、ケラレのテストでも大丈夫だったから、よしとしよう。

  ・・・

実は、このブログ以外に、以前から持っているブログもあります。
こちらは、少し趣が違って、写真とエッセイのようなブログです。
またこちら↓の方にも遊びにきてやってくださいませ。

土曜日、公園にて 【Saturday In The Park】/

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2006年12月08日

K100D+明るい単焦点なら暗闇も怖くないぞ


Pentax K100D, smc Pentax FA31mmF1.8 AL Limited

  ・・・

下の写真は、日が暮れた後に、ある立体駐車場から見えたビルをふと撮ってみただけの写真です。
特に何にも考えず1ショットだけ、取り直しもせず、ふとシャッターを切っただけの写真なのですが、
ほとんどぶれてません。


撮影データ: カメラ Pentax K100D、絞り F 2.8、シャッタースピード 1/4 秒、感度 ISO 800、レンズ Carl Zeiss Jena DDR electric MC Flektogon 2,4/35


正直、僕は結構 “手ブレする” 方なのですが、1/4 で普通に何も考えず、手持ちでカチャっとしただけなのですが、ぶれてないですよね。

また、見ていただいても分かりますが、ピントは無限遠ではありません。
ファインダースクリーンがかなり見やすいので、この暗さでも MF でピント取れますね。
安いのにホントに良くできたカメラだなぁ、と思います。

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今日 (日本時間ではたしか明日) は、John の命日です。
彼が死んだ歳とほとんど同じ歳になった僕は、彼のように誰かを幸福にしているだろうか。

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2006年12月05日

どう考えてもお買い得


Pentax K100D, smc PENTAX-M 1:2.8 28mm

この写真は今年の秋口に撮った写真でちょっと前のものです。
これ、9,000 円で買った M28/2.8 のほとんど無補正の画像なんです。
そのときは諸事情により、フードも着けてなかったです。
そんなに期待してなかったのですが、余りの写りの良さにびっくりして、それ以来愛用レンズとなっています。
「M 1:2.8 28mm」のカテゴリで見ていただければ分かりますが、デジタルなのに合焦部分は開放からホントにシャープに写ります。

これまた諸事情で、途中、新しいオーナーに譲ることになったのですが、どうしても使いたくなって、買いなおしました。
M28/2.8 はオークションで程度の良いのが 10,000 円くらいで入手できるので、本当にお買い得だと思います。
何より、K100D に似合う!

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2006年12月02日

雑誌記事で感じること


Pentax K100D, Carl Zeiss Jena DDR electric MC Flektogon 2,4/35

あるカメラ雑誌に、「プロの目で見た各社のお勧めレンズ」みたいな特集でレンズのインプレッションが載っていました。
そこで感じたことを。

  ・・・

某社のレンズ (Pentax じゃないですが) のお勧めが書いてあって、単焦点のものと高倍率ズームがお勧めに上がってました。

どちらのレンズも持っていますが、僕はお勧めはできないレンズでした。
単焦点のほうは「ボケ味がいい」となってましたが、正直このレンズボケはとても汚いです。
↓はそのレンズで撮影したサンプルです。

撮影サンプル

単焦点だというのに、この二線ボケはちょっとないんとちゃう?、と思えるようなボケ。
ひどい乱視になったようで、気持ち悪いです。
とても単焦点とは思えないボケで、いわゆる「二線ボケ」がきつい (僕は「乱視ボケ」って呼んでますが(笑))。コントラストの高い被写体だと顕著に出ます。僕のような素人でもわかるんだから、プロは分かっているはずだと思います。
同社のレンズでも、もっと良い単焦点のレンズはいくつもあり、わざわざこのレンズを挙げなくても、という感じです。
もちろん、“ボケ量” は、明るい単焦点は大きいですが、それと “良いボケ味” は違いますよね。

高倍率ズームの方も、ボケはお世辞にもキレイとは言えず、じっと見ると「酔いそうになる」こともあるくらいボケが流れます。ファインダーから覗いただけでボケが汚いのが分かります。
↓はそのレンズで撮影したサンプルです。

撮影サンプル

これだけ流れると“ボケ”じゃなくて“ブレ”に近い。
こちらの方は、ボケが円周上に流れるような感じです。
その雑誌に掲載されていたサンプル写真も、二線ボケがはっきり出てました。
このズームレンズの方は、高倍率で “とても便利” なので僕も頻繁に使用していますが・・・
(あくまで “便利” だからです。)

広告主との関係もあるのでしょうが、同じ会社のでももっとよいレンズがあるのだから、そちらを選択すればよいだけだと思うのですが・・・

こういうのってどうなんでしょうね。

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