Pentax K100D, Carl Zeiss Jena DDR electric MC Flektogon 2,4/35, F=2.8, 1/1250s, ISO 200
前置きが大変長くなりましたが (u_u)、
実際に PENTAX のレンズで撮って見ましょう。
って、言っても、すべての F 値のサンプルを載せるのは多すぎるので、まず、“開けて撮りたい場合” の絞り値の決め方を例に挙げて説明したいと思います。
ここでは、開放~1 1/3 絞り、それにそれからさらに1段絞った 2 1/3 までを見て見ます。
使用レンズ:smc PENTAX FA31mmF1.8 Limited
左から、F1.8(開放)、F2.0、F2.2、F2.5、F2.8、F4.0 です。
■ F1.8 (開放)
いくら高品位の単焦点レンズとはいえ、31mm で F1.8 という明るいレンズなので、開放だとやっぱり、フォーカスがあっているところも“紗がかかった”ようになって、ぼんやりしています。これをもって「デジタルはフォーカスが甘い」なんていう人がいますが、単にレンズのコントラストが低下しているだけです。
後ボケも、芯が残ってこちらも“紗がかかった”感じになっています。
前ボケの二線ボケも目立ってしまいます。
■ F2.0
さすがにこのレンズ、名玉と言われるだけあって、1/3 段絞っただけでかなりコントラストは向上しますが、10・10のところを見てもらっても分かるとおり、まだ合焦部分のコントラストはいまひとつです。
後ボケも、まだ“紗がかかった”感じで、ふんわりしたボケ味にはなっていません。
■ F2.2
このあたりから合焦部分のコントラストがぐっと上がってきているのが分かると思います。
■ F2.5 (1 段絞り)
1段絞ると、合焦部分のコントラストは、ほぼベストの状態になります。
後ボケもキレイにふんわりボケます。
■ F2.8 (1 1/3 段絞り)
2.5 と比べると前ボケの二線ボケは少なくなっているように見えますが、これはボケ量が少なくなっているためです。
合焦部分のコントラストに関しては、F2.5 からあまり変化はありません。
■ F4.0 (2 1/3 段絞り)
F2.8 よりさらに 1 段絞ってみました。
確かにコントラストは多少向上しますが、F2.5 と比べてさほどの差はありません。
こう見ていくと、なるべく“開けて”撮りたい場合のベストは、F2.5 であることが分かります。
僕は、このようにして、撮りたい距離、被写界深度などによって、一番良い絞り値を出していくようにしています。
皆さんからのリクエストがあれば、手持ちレンズの全テスト結果、なんて載せてみよかな、なぁんて・・・
次は「オマケ編」として、最新鋭デジタル一眼用ズームレンズと単焦点レンズとの比較をして見たいと思います。
乞うご期待!
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