smc Pentax FA31mmF1.8 AL Limited
【注: この日記は、元のブログで 2006/10/07 に書いたものです。】
Pentax K100D, smc Pentax FA31mmF1.8 AL Limited
smc PENTAX レンズの中でも名玉中の名玉と言われる (勝手に言ってる?) FA31mmF1.8 Limited についてです。
APS-C サイズのデジタル一眼 (K100D など) で使うと、僕の場合は (あくまで僕の場合) どうも画角がしっくり来ない (個人的な感覚です) ので、使っていなかったのですが、K100D につけて写してみました。
ご存知のとおり、マイクロレンズを持つ受光素子を採用しているデジカメに、銀塩用に開発されたレンズを装着して、最短撮影距離近く、開放に近い絞り、という条件で撮影すると、“紗がかかった”ようになってしまうことが多いです。
“名玉”と言われてきたレンズでも、デジタルで撮ると全然だめだったりします。
(たとえば、AF Nikkor 35-70mm f2.8 D なんかは、そんな感じでした。)
“デジタル専用” と謳われているものでは、この“紗がかかった”感じがしないように工夫されているレンズも多いですが、逆に二線ボケがひどくなって、“乱視” のような写真になるレンズもありました。)
では、この FA31mmF1.8 はどうかということですが、いつも撮ってる、片付けられない CD の山 (笑) を、開放から 1/3 段ずつ絞って撮ってみました。
コントラストの高い被写体で、文字が書かれているため、二線ボケや “紗がかかった” ようなボケのチェックには好適です。(CD の山を片付けない理由、その1 (笑))
やっぱり、絞り開放だとキツイですね。
合焦している部分もコントラストが低めで、後ボケは紗がかかったようになっています。
前ボケは完全な二線ボケ。
でも、わずか 1/3 段絞るだけで (F2.0) 随分改善されます。
もう 1/3 段絞ってみますが、劇的な変化はなし (F2.2)。
いずれも前ボケは二線ボケです。
もう 1/3 段 (つまりトータルで 1 段) 絞ってみると (F2.5)、前ボケの二線ボケはかなり改善されますが、多少残ります。
ただ、前ボケの二線ボケは、このようなコントラストの高い被写体でなければそれほど気にならないし、何より後ボケが綺麗なレンズは大抵前ボケが二線ボケって感じなので、これだけ後ボケが綺麗なら十分満足できますね。
31mm を F2.0 で使えるというのは本当に表現の幅が広がって助かります。
ただ・・・このレンズ、製造中止になるのでは、という噂が流れています。
もしそうなら非常にもったいないですね。
是非、Pentax さんには末永くこのような良いレンズを作り続けていただきたいものです。