Pentax MX, smc Pentax FA43mmF1.9 Limited, Fujifilm 100 ACROS
ふとしたときに、春を感じる時間が増えましたね。
もうすぐですね。
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さて、K20D 本日到着しました。
今回 K20D を購入した理由はただ一つ、“ダイナミックレンジ拡大機能がどの程度利くのか” を確かめたい、ということです。
各社のフラッグシップ機を使ってきましたが、ダイナミックレンジという観点から見て、使い物になったのは (フィルム並みに)、Fujifilm の S3Pro/S5Pro だけでした。
後のカメラは正直、フィルムとは到底比較できないレベルでした。
S3Pro/S5Pro は特殊な CCD を使用しているのでさすがに高レベルで、プロネガ程度は無理にしても、リバーサル フィルムよりは広いダイナミックレンジを持っています。
そこで、とりあえず今回は、S3Pro との比較をしてみようと思います。
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今日到着したばかりでほとんど説明書も読んでいませんが、ダイナミックレンジ拡大機能はオンにしています。(先日書いた理由のため、RAW で撮る場合でも先に設定しておく必要があります。)
完全逆光の室内と、とても明るい空と雲をどの程度収められるかのテストです。
テスト方法は、以下の通り。
1) レンズはどちらも SIGMA 18-50/2.8 DC を使用。
2) 露出を変えて何枚か撮り、それぞれのカメラが最もダイナミックレンジを有効に使用できているコマを採用する。
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Pentax K20D, Sigma DC 18-50mm f/2.8
Fujifilm Finepix S3Pro, Sigma DC 18-50mm f/2.8
上記の2枚を見ると、ほとんど変わらないでしょ?
「K20D もやるやんかぁ!」
って思うよね。
事実、K100D だと勝負にならなかった (とはいえ、それでも K100D はダイナミックレンジ広いんだよ) からね。
でも、実は、ちょっと差がある。
以下は、画像のヒストグラム (S3 は 14bit RAW、K20D は 12bit RAW なので、16bit TIFF に変換後に比較)。
Pentax K20D, Sigma DC 18-50mm f/2.8
Fujifilm Finepix S3Pro, Sigma DC 18-50mm f/2.8
なんと、こんな完全逆光の厳しい条件にもかかわらず、S3Pro はまだちょっと余裕がある!
恐るべし S3Pro。
K20D も充分優秀なのですが、やっぱりギリギリで、シャドウ部は多少つぶれ気味です。
これ以上明るくすると、今度は白が飛ぶので、これが限界くらいですね。
(補足: ダイナミックレンジ拡大機能は、その仕組み上、“直接” 黒つぶれを救う機能はないですが、白飛びしにくい、ってことは、これまでアンダー気味で撮らなくてはならなかったところを、普通に撮れるようになる(つまり少し明るめに撮れるようになる)ので、“間接的に” 黒つぶれも緩和されることになります。)
とっさのときに “エイヤっ” って露出を決めて撮ったときに、S3Pro の方がマージンがあるってことになりますね。
ただこれだけやってくれれば、かなり使い物になると思います。
少なくとも、リバーサルフィルムよりは実用上のダイナミックレンジ (フィルムはラティテュードだけど) が広いと思います。
次回は、もう少し突っ込んだテストをしますね。
取り急ぎ、速報でした。
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