モノクローム自家現像 【実践編 #2:まず現像!】
Pentax MX, Voigtlander Apo-lanthar 90/3.5 Close Focus, Fujifilm 100 ACROS
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大変お待たせしました~!
ここまできたら、あとは現像液を入れて現像に取り掛かるだけですね。
では、まず、現像液を基準の温度にしましょう。
ミクロファインの袋の裏には、18 ℃ ~ 26 ℃までの現像時間が書いてありますので、だいたいその程度の温度になっていればいいわけです。
春や秋なら、特に暖めたり冷やしたりする必要はないでしょう。
ただ、今のように真冬だと、少し暖めて温度を一定にしておいてやる必要がありますね。
そこで、洗面器に 20 ℃くらいのお湯を作って入れて、その中に前もって 10 分くらい漬けておくと温度も安定します。
樹脂製の現像タンクなら、現像タンクに入れてしまえば、室温でそれほど温度は上下しないので、現像中は温度はある程度持ちます。
心配なら、上記の洗面器に現像タンクを半分くらい漬けて現像するといいかもしれません。
次は、いよいよ現像液をタンクに入れるのですが、まず、現像液をためているビンからメスカップに 450cc 分だけ移します。
現像処理をしているうちに減ったりするので、ちゃんと 450cc あるかどうかをここで確かめます。
(4 回分なので、500 cc 作っておけばまず、足りなくなることはありません。)
次にメスカップから、現像タンクに注ぎます。
KING の現像タンクは上部が漏斗になっているので、普通に注ぐだけです。
あまりゆっくりだとまずいですが、ジャバジャバと注ぐと気泡ができるので、静かに手早く注いでください。
注ぎ終わったら、すぐにタンクの上の軸をくるくると左方向に回します。
気泡がフィルム上についているかもしれないので、現像ムラをなくすために、なるべく注いだらすぐにまわし始めてください。
そのまま、1 分間連続してタンクの上の軸を回します。
あんまり高速に回しすぎないようにしてください。
回し方は、3回くらいくるくると左に回したら、止めて、また回す、という感じです。(止めることで、フィルムの間の液が循環します。)
1分間回したら、後は1分に5秒ずつ回します。それを規定の時間繰り返します。
20 ℃で NEOPAN 100 ACROS なら ちょうど 10 分です。
このとき、タンクに温度計を刺しておくと、液温が常時測れて便利です。
現像液は使うたびに少しずつ劣化するので、それにあわせて現像時間を調整します。
これも袋に書いてありますが、袋に書いてあるのは 1 リットルのときの調整時間なので、500cc だと、本数を倍にカウントする必要があります。
1 リットルなら 8 本可能ですが、500cc ずつに分けて現像しているので 4 本となります。たとえば、3 本目の現像なら、袋のウラの表の 5~6 本のところを見て時間を決めます。
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次回は、停止浴~定着処理です。
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