ダイナミックレンジ拡大機能
Pentax MX, smc Pentax FA43mmF1.9 Limited, Fujifilm 1600-PR
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本文とまったく無関係なタイトル写真ですみません。
だって、まだ K20D 来ないんだもん。
各カメラ雑誌で K20D / K200D のダイナミックレンジ拡大機能について触れらている記事が出てきましたね。
「物理、勉強したことあるの?」っていうような、トンでもなく的外れな解説もありますけど(笑)
ここで、興味のあるのは、
物理的に低感度素子と高感度素子を分けて、ダイナミックレンジを拡大した S3Pro/S5Pro (現行製品でおそらく最大のダイナミックレンジ)
と
A/D 変換時に “階調の間隔” を調整することでダイナミックレンジを拡大した K20D/K200D
でどの程度の差が出るか、ってことですよね。
1) RAW 階調の問題
S3Pro/S5Pro は、14bit RAW フォーマットで、通常の 12bit RAW フォーマットと比べ 4 倍の階調を記録できます。
これは、SR CCD で拡大したダイナミックレンジ分にちょうど相当するので、拡大したダイナミックレンジを A/D 変換時に階調の少なさで潰してしまう、ということにならずに済みます。
K20D/K200D は 12bit RAW のままなので、どこかを拡大すると、どこかを犠牲にせざるを得ません。
つまりハイライト部分の階調を細かくした分、どこかの階調を潰す必要が出るわけです。
(そういう理由から、K20D / K200D では、RAW であっても記録時にダイナミックレンジを拡大するかどうかを先に選択しておく必要があるのです。)
とはいえ、最終的に 8bit の JPEG で Web 公開するのが主体の僕の場合、いずれ潰すわけなので、あまり関係ないかもしれません。
2)最低感度の問題
K20D/K200D の場合は、S3Pro/S5Pro と違って、低感度素子を別途用意しているわけではないので、最低感度の ISO100 では飽和度をそれ以上下げることができないので、ダイナミックレンジ拡大機能を使用しようとするとどうしても ISO200 からになってしまうのは仕方ないですね。
これについては、ND フィルタを使えばいいだけなんですが・・・
だって、面倒なんだもん。
・・・
というわけで、まだカメラが来ない時点でアレコレ言うのもなんですが、残念なのは、せっかく A/D 変換を 14bit で行っているのに、RAW フォーマットが 12bit のまま、ということです。
RAW フォーマットが 14bit なら “ダイナミックレンジ拡大機能” なんて言わなくても、そのまま突っ込んじゃえば良いわけですからね。
まぁ、カメラが来たら、実際に、S3Pro/S5Pro、35mm ネガカラー/モノクロ、ブローニー カラー/モノクロ、などとの比較をしてみようと思います。
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