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2008年02月26日

ダイナミックレンジ拡大機能


Pentax MX, smc Pentax FA43mmF1.9 Limited, Fujifilm 1600-PR

  ・・・
 
本文とまったく無関係なタイトル写真ですみません。
だって、まだ K20D 来ないんだもん。
 
各カメラ雑誌で K20D / K200D のダイナミックレンジ拡大機能について触れらている記事が出てきましたね。
「物理、勉強したことあるの?」っていうような、トンでもなく的外れな解説もありますけど(笑)

ここで、興味のあるのは、

物理的に低感度素子と高感度素子を分けて、ダイナミックレンジを拡大した S3Pro/S5Pro (現行製品でおそらく最大のダイナミックレンジ)


A/D 変換時に “階調の間隔” を調整することでダイナミックレンジを拡大した K20D/K200D

でどの程度の差が出るか、ってことですよね。

1) RAW 階調の問題

S3Pro/S5Pro は、14bit RAW フォーマットで、通常の 12bit RAW フォーマットと比べ 4 倍の階調を記録できます。
これは、SR CCD で拡大したダイナミックレンジ分にちょうど相当するので、拡大したダイナミックレンジを A/D 変換時に階調の少なさで潰してしまう、ということにならずに済みます。
K20D/K200D は 12bit RAW のままなので、どこかを拡大すると、どこかを犠牲にせざるを得ません。
つまりハイライト部分の階調を細かくした分、どこかの階調を潰す必要が出るわけです。
(そういう理由から、K20D / K200D では、RAW であっても記録時にダイナミックレンジを拡大するかどうかを先に選択しておく必要があるのです。)
とはいえ、最終的に 8bit の JPEG で Web 公開するのが主体の僕の場合、いずれ潰すわけなので、あまり関係ないかもしれません。
 
2)最低感度の問題

K20D/K200D の場合は、S3Pro/S5Pro と違って、低感度素子を別途用意しているわけではないので、最低感度の ISO100 では飽和度をそれ以上下げることができないので、ダイナミックレンジ拡大機能を使用しようとするとどうしても ISO200 からになってしまうのは仕方ないですね。
これについては、ND フィルタを使えばいいだけなんですが・・・
だって、面倒なんだもん。
 
  ・・・
 
というわけで、まだカメラが来ない時点でアレコレ言うのもなんですが、残念なのは、せっかく A/D 変換を 14bit で行っているのに、RAW フォーマットが 12bit のまま、ということです。
RAW フォーマットが 14bit なら “ダイナミックレンジ拡大機能” なんて言わなくても、そのまま突っ込んじゃえば良いわけですからね。

まぁ、カメラが来たら、実際に、S3Pro/S5Pro、35mm ネガカラー/モノクロ、ブローニー カラー/モノクロ、などとの比較をしてみようと思います。

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2008年02月23日

モノクローム自家現像 【実践編 最終回:乾燥】


Pentax MX, smc PENTAX-M 1:2 28mm, Fujifilm 100 ACROS

お待たせしました。
ようやく最終回の乾燥です。
 
  ・・・
 
水洗が終わったら、ネガフィルムをリールから外して、とりあえず、先端を手で持って軽くフィルム スポンジで水気を取ります。
フィルムスポンジは、購入したままだと固いので、必ず、水で戻し、きっちり絞って二つ折りにして拭きます。
フィルムの上端をクリップで留め、下端におもりをつけてつるして、丁寧に二度ほどフィルムスポンジで拭きます。
 

 

 
乾燥は、埃の少なくて、直射光の当たらない場所で行います。

埃が気になる人は、ドライヤーを使う手もあります。
(僕は埃が気にならないので、自然乾燥してます。)

ご参考までに、親しくしていただいているフォトグラファの方の方法を紹介します。

フィルム乾燥ですが僕の場合、フィルムを水滴防止液(ドライウエルなど)に通して、絞ったフィルム用スポンジを二つ折りにして挟むように拭き取ります。その後ヘアードライヤーで乾かしちゃいます。方法は、吊ったフィルムを乳剤面を手前にして、左手のひらで支えながら右手でドライヤーでゆっくりと熱風を当てます。手のひらが熱くて我慢できないほどでは熱しすぎですが、そこそこ高温でも大丈夫です。ドライヤーを上下させながら乾かせば良いでしょう。
  これで、もう出来上がりです。

あとは、スキャナで読み込むなどして、データを取り込むだけです!

保存は、ネガシート (ネガを入れておく袋) に入れるとよいですね。
ネガシートは、購入するとすごい大量のロールの形式で来たりするので、親しいカメラ屋さんがあれば、そこで小分けしてもらうといいと思います。
(僕も小分けしてもらっています。)


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2008年02月11日

モノクローム自家現像 【実践編 #4:水洗】


Pentax MX, smc Pentax FA77mmF1.8 Limited, Fujifilm 100 ACROS

またまた間が空いてしまいました。
その間にも “応援ポチ” していただいた方、本当にありがとうございます。
嬉しいです。本当に励みになります。ありがとうございます。

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さて、いよいよ最終工程の水洗~ネガ乾燥です。
今回は水洗工程です。

定着が終ったら、もうタンクを開けても大丈夫です。

タンクからメスカップに定着液を排出して (定着液も複数回使えるので、メスカップに出します)、フィルムをリールからそろっとはずして光に透かして見ます。
もし、感光していない部分が透明にならずに少し濁っているようなら、そろそろ定着液が限界です。
その場合は、丁寧にリールに巻き戻し、新しい定着液で再度定着を行います。
もう一度 5 分くらい定着を行って、完了です。

定着が完了したら、タンクからメスカップに定着液を排出して、タンクに水道水を入れ軽く水洗を数回繰り返します (水道水を満たして、クルクルと回して排出、を数回繰り返す)。

その後、水洗工程に入ります。
KING のタンクなら、中央に水道ホースを差すところがあるので、そこにホースを差して、水道水を少量流れるようにします(↓)。
 

 
この状態で約 30 分程度水洗します (冬場は 40 分くらい)。
途中 1 ~ 2 回リールをクルクルと回します。

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次回は、ネガ乾燥です。

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